ー 2013年7月30日

「カシミヤについて」の資料発見☆

こんばんはー。 『インプルーヴ』 です。

先日から資料棚がパンパンになってきて、編地資料や参考文献が
収まらなくなってきたので、手隙の時を見つけては順に取捨選別を
しているのですが、
そんな中で懐かしい資料が出てきたので、記録も兼ねてここに少し
書いておこうと思います。。。

それは、
「cashmere - カシミヤ」

「魅力の天然繊維 獣毛について」

という小冊子。

どちらも社会人1年生位の時に紡績工場の見学に行かせて頂いた時に
頂いた小冊子です。

先ず、本日の記録は
【cashmereの歴史】からー

「カシミヤ」は、その昔インドの北境カシミールの首都・スリナガールで
同地に生育する山羊の毛を製品化し、シルクロードを通じてローマへ運ばれ
時の貴人に愛好された頃から「カシミヤ」の名が起こったー
との事です。
「ローマのシーザがカシミヤ製スカーフを重宝していた事、最初の手織スカーフが
カシミールの首都・スリナガールから運ばれた事、さらに15世紀・ムガール
帝国の
バーブル皇帝時代に既にインドにはカシミヤ産業が存在し、約6万人が作業に
従事していた…」のだそうです。

そのカシミヤ製品の存在が広く知られたのは、そのずーっと後の事らしく、
「…ヨーロッパ商人がナポレオン3世の妻ウジェータ皇后によりこの高価な織物の
存在に気付かされたのが19世紀になってからー」とあります。

ここにも「すべての道はローマから…」を思わせるエピソードがあるのですね~^^

カシミヤの産地については、その名の通り元々インド北部のカシミール州
(Kashmere)に因んで命名された山羊から作られているからだそうですが、
…「現在の主産地は中国を始め、外モンゴル・イランです。他にアフガニスタン
も知られています…」とありますが、この冊子は文頭に書いた通り、
私が業界デビュー当時のもの=約30年程度前の記述という事になりますので、
その辺は現在の知見とは少し違うかもしれませんがご了承を…。

例えば現在なら天山やウルムチより内蒙古(内モンゴル)のオルドス地方等
の方が、生産地として有名かもしれませんね。
製品としてもオルドスカシミヤの名前は有名です。

次に【カシミヤの集荷と格付】については、
「…カシミヤ山羊は全身剛毛(刺し毛・ヘア)に覆われていて、その下に柔らかい
≪産毛≫が生えていて、この毛を採取します。
採取=採毛する方法は、通常熊手状の金具で産毛を梳き取ります。
採毛の時期はカシミヤ山羊の産毛が脱毛する直前の5月頃行われ、その時期が遅くなると、
品質・量共に低下します。
採毛された原毛は、一旦篩にかけられた後、検験局の手によって産毛の含有量
(=ACWC/Actual・Clean・Wool・Cmntent)が検定され、その含有量によっ
て品質表示されます」とあります。

カシミヤの原毛と言えば、
 ・ホワイトカシミヤ
 ・ライトグレーカシミヤ
 ・ブラウンカシミヤ ……
と、採毛時のナチュラルカラーによって価格ランクが違い、勿論ホワイトカシミヤ
が一番高く、その其々のカテゴリーの中でも1級・2級…と等級分けされていき、その等級に
より価格も随分違ってきますので、この価格差が先ずは製品の価格に連動します。

当然の事ですが、

価格=希少性

…ってことですよね。

だから、リーズナブルなカシミヤは希少性の低いカシミヤ=太めで茶色い原毛を
染色している場合が多い…という事になるのかもしれませんね。

ーと言うところで今日はここまで~。

今書きながら、昔出張で行った内蒙古での事も色々思い出しました~。

文章だけつらつら長いと書いてても飽きてしまうので、次回はその時に撮った
工場の写真がどこかにあったと思うのでその写真などもひっぱりだしてきて
続きを書いてみたいと思います☆

では! See You~ 

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