ー 2014年9月26日

ニット企画会社=ODM会社だった?!

こんにちはー
『ニットデザイナー・HIROMI』こと、鈴木弘美 です。

当社はニットの企画会社として14年目になるのですが、
恥ずかしながら最近気付いた事が…

もしかして、当社の様に純粋に企画だけをやってる会社で
法人成立してる企業…って、超稀…だったの???
そう言えば、自分の周りにはフリーランスは居ますが、
企業化してる人は居ませんでした。。。

でも、世の中には「企画会社」と名乗っている企業は沢山あるし、
実際契約している企業さんも少なくありません。
ーただ、考えてみたら、どんな契約内容/業務内容か…なんて、
改めて聞いてみたこと無かったんですよねー。
…だって、同業者の事彼是聞くなんて、いやらしいかと思って…

ー何でこんなこと急に思ったかというと、最近初対面のお客様との
商談でお聞きする会話から立て続けに何気に聞いたのが
当社に来る前に契約していた企画会社さんは皆自社でヨーロッパや
NYなどから参考サンプルをどっさり仕入れて、それを元に何十型も
企画サンプルを作り、自社でアパレルやセレクトショップ向けに
展示会をされる、、とー。
(んんん??? …それって、ODMメーカーさんじゃぁないんですか~?)

少し前にお逢いした工場の方の話では、それでピックアップされても
先方がコストが掛かってる凝った商品をピックアップしたくせに
仕入の段階で価格をスゴイ下げて通常の商品並みに言われてもうイヤになる…」
と愚痴をこぼしておられました。。。
そりゃ、商談することすら私だったらストレスになりますーーー

…ここからは、私の勝手な意見ですが、最早モノ余りの時代に入って
久しい昨今、そういうマスに向けて提案する時代はもう難しいんじゃないの
かなーというのが率直な感想です。

それよりも、自社独自の商品・企画を開発して、エンドユーザー向けに
発信する方法を模索しませんか?
不特定多数の企業に公開して、なるべく沢山ロットを纏めて、なるべく
沢山利益を得る…ビジネスモデルは成立しなくなってきてて、どんどん
薄利に苦しむなら、いっそ、少量生産高付加価値の方に舵を切ってみては?

最終的には関わる人みんなが、楽しく考案して、楽しく作って、楽しく売って、
楽しく買って頂き、楽しく長く愛用して頂く…
そんな、「楽しい」連鎖が起きる様なものづくりが私の理想です。
そして、今、そっちにいち早く向いた人達にだけ、
「ニッチの女神」が微笑んでくれる。。。のでは?

根拠はないけどそう信じます~www
共感して、ものづくり・もの売りしたいニッチなお方、この指と~まれ♪

ー 2014年9月24日

「こんなニットテクニック、できますか?」できますよー

こんにちはー
『ニットデザイナー・HIROMI』こと、鈴木弘美 です。

9月も終わりに近付き毎日続々とドラマ最終回ラッシュの中、
キムタクの「HERO」も最終回を迎えましたね~。
あの中で何時も出てくるBARのマスターの「…あるよ」これしか言わないシブイ役。
ちょっと気に入ってましたw

ーで、そう言えば、私も最近「…?できるよ」(正確には「出来ますよ」^^)と
応えるコトが多いコトにふと気付く。。

要は編機の事とか、そもそもの編立の基礎の事とかご存知なくて
アパレルされてる方が非常に増えてる…ってことなんでしょうねー

例えば…
「ニットで円形に広がるカート作りたいんですが…」⇒「できますよ」
 (⇧サーキュラースカートのことですよね?(;’∀’)
「身頃にいっぱいランダムな穴を開けたいんですが…」⇒「はい。できますよー」
「ファスナーやボタン無しで着脱したいんですが」⇒「はいはい。できますよ」
「ここにだけハートの柄を膨らませて編みたいんですが…」⇒「できますよ~」
皆さん、「ほんとですか?!」って仰るwww

何でそんなにビックリするのかの方がびっくりなんですが^^;

勿論、無暗に言っている訳ではありませんよ。
物理的に可能かどうかーだけではなく、
先様が取引している工場さんの機種のこと、
取引先が無ければ当社でご紹介出来る先様で編めるかどうか…も
添えてアドバイスします。

日進月歩のこの時代、編機の進歩も加速度です。
けれど、基本は3つのテクニック「ニット・タック・ミス」のみ。
如何に、アタマを柔軟に維持しアイディアを組合せ続けられるか。。。

「HIROMIさん、こんなのできるー?」「できるよw」

ーと、あのBARのマスターの様にずっと笑顔で応え続けられるよう、
(あのマスターは笑わないキャラですがw)
奢らず業界の進化に置いてかれない様に日々精進しなきゃです(#^^#)

ー 2014年9月22日

引っ掛けちゃった~っ ニット服の直し方

こんにちはー
『ニットデザイナー・HIROMI』こと、鈴木弘美 です。

急にすっかり秋の気配になって、今年は何だかのっけからニットを着たい
気分にまってませんか〜
私はメッチャなってます… けど、まだお買い物に行く時間を捻出できずにいます~(;_;)
ファッション雑誌をめくっていると今年のトレンドはイチオシがファー、
2番目にリアルな所でニットバリエーションという感じ?

ところで、職業柄ニット…というと良く相談されるのが引っ掛けちゃった時のお直しの仕方について。
ざっくりしたセーターなんかは特にミミズ腫れみたいにツレツレになり易い。
ファインゲージより目立ちますしね^^;
つい先日も、某雑誌の編集の方から尋ねられてお答えしたのですが、
物理的には自分でお直し可能です。。。根気と根性と視力があれば…www
そこで、今日は、ニットは引っ掛けたらもう着られないーと思っている人に秘儀を教えますね^^

あ、「引掛け」って、こういう状態のことです。身に覚え、おありでしょ?www

ーで、先ずは、使う道具から。 これ、一本だけです^^

ゴム通し針

この様に先っちょが丸い針を使ってください。
俗に言う「布団針」か、「ゴム通し」と呼ばれてたやつです。
クロス刺繍用の針とかも比較的先っちょ丸いと思います。

あとは写真の順番の様に丁寧に、根気よく、ひたすら飛び出した糸を元に戻す作業を。。。

➀ 引掛けた部分の編地を優しく縦横にゆっくり引っ張って、
ツレてしまった部分の編み目を少し解す(緩める感じ)

➁ 飛び出している糸を左右2等分にして、其々左右の補修で均等に無くなる事を意識しする。
 

➂ そして、真ん中から半分ずつ補修にかかります。(=糸、半分残しておいてね)
  中心に近い目から一つづつ糸を全部引き出して、正常な目の大きさと同じくらいになる
  様に糸を引き出してツレている端っこに向かって順送りに糸を引き出して目を広げていきます。
  

➃ この作業の時に、針の先端が番っている通常のものを使うと、糸の真ん中とかを刺して、
  糸の撚りを崩してしまったりします。 そうすると引っ掛け部分を綺麗に整えても、糸
  自体が割れてまっているからピリングの様なキズになりがちなので、なるべく先が丸い
  針を使う方がいいのです(^^)/

➄ ここで、半分の糸がキレイに無くなって編目が広がったら半分出来上り。
  残り半分も、同じように補修していきます。
  コツは、焦らず、急がず、丁寧に、コツコツと…^^

➅ 残り半分の糸もすっかりなくなりました☆彡
  仕上げは、スチームアイロンを浮かし気味であてて、スチームでツレていた部分の編地を
  リラックスさせてあげて整えれば完成です♪

これで、お気に入りのざっくりローゲージニットも怖がらずにヘビロテに加える事ができますね♪
但し!長く大事に着たいなら、1日着たら編目に沿ってブラッシングしてあげてから最低3日は
お休みさせてあげてくださいね~(#^^#)

愛用のニットに新作ニット☆ 上手に着こなして、なが~く大事にしてあげて下さいね♪

ー 2014年9月12日

「ニットの専門家」!

こんにちはー
『ニットデザイナー・HIROMI』こと、鈴木弘美 です。

最近WEB環境にもてあそばれ…ココロの中では凹み気味の今日この頃…
ーという事は置いといて~w 
毎日笑って過ごしていると良いコトも起きるものですね♪ 
もてあそばれてるWEBの検索から、とある雑誌の記事掲載依頼がありました。

「ニットの専門家に教えて頂きたい事があり…」と~☆

「??ニットの専門家だなんて~(/ω\)」
…と思わず言っちゃいましたが、よくよく考えるとこの道で
専門的に仕事させてもらって彼是28年…もう、エエ歳でしたw

-で調子に乗って、色々な質問にお応えしている内にふと
ある事に気付きました。。。
「あれれ? そんな当たり前の質問や答えでいいんですか?」
「えぇ。一般読者の方はこの様な事でもご存知ない方は多いのですよ」

    <そうなんや~~>

自分達からしたら当たり前の事でも、案外当り前じゃない人って
沢山いらっしゃるって事なんですねー
そして、そういう情報を知りたいと思って関心がある方も
少なからずいらっしゃるーってコト。。。

ーで、ちょっと今日から「ニットデザイナー」の立場から、
業界では日頃常識になっている事なんかを、少しずつ
紹介していこうと思います☆彡

その第一段!は 【 ゲージ GAUGE 】
Wikipediaで検索してみたら「寸法の企画」とありました。
的確~☆

ニットの世界だと、手編みで何か作品を作る時にその作図をする為に
10㎝×10㎝角の中の縦と横の編目の数を数える事を「ゲージを取る」
と言いますが、簡単に言うと一定の面積の中の編目の数の多い少ないを
表現する時に「ゲージ」という単語を使います。

大別すると、
●スーパーファインゲージ=18~16ゲージ
●ファインゲージ=14~10ゲージ
●ミドルゲージ=7~5ゲージ
●コースゲージ(ローゲージ)=3~1.5ゲージ
ーという様な範囲を表現する時に使います。

 ⇧「=」の後ろに書いた数字がその範囲の【ミソ】で、
この数字が編機の機種の違いを表しています。
その数字自体は1インチ間に何本の針を並べている機械かの判別記号です。
だから、18ゲージには1インチ間に18本の針が並んでて、
1.5ゲージだったら、1インチ間に1本半しか入ってません。
超ぶっとい針な訳ですw

ーでも、だからと言って編み上がった編地の目数が針の数と比例する
訳でもないんですよ~。
ここがニットデザイナーの専門業たるところです。
選定する糸の形状や度目(テンション)の強弱によってその厚みも
編目の大きさも自在にあやつりますので(^_-)-☆
ココを語ると又ながーくなるので別の機会にお話することにしますがw

最後に一目でわかるようにゲージの違いを並べてみたいと思います(^^)/

●スーパーファインゲージ / 16G(16ゲージ)

●ファインゲージ / 12G(12ゲージ)
12ゲージ 天竺

●ミドルゲージ / 7G(7ゲージ)

●コースゲージ=ローゲージ / 3G(3ゲージ)

●コースゲージ=ローゲージ / 1.5G(1.5ゲージ)

10㎝間の面積を赤四角で囲んでますので、その中の編目の大きさを比べて
ご覧ください。
だんだん、編目がおっきくなってるでしょw

多分直感的に感じられたと思いますが、編目が細かいスーパーファインゲージ
に近付くほど、エレガントでしなやかな風合い・感触になります。

でも、それは「細かいから…」の先があるんです。
  細かい編目 = 極細の糸でなければ編めない
  極細の糸の原料 = 極細で柔らかい繊維でなくてはならない
  極細の糸の原料 = 特にそれが天然繊維だと極細の綿を厳選して
  選り分け、集めて丁寧に丁寧に紡績して極細の糸に生成される

=糸の製造工程にも高等技術と技術者が集積し、糸の原料も厳選に厳選を
重ねたものが使われているーってコトなんですよね。

だから、しなやかでエレガントな表情の編地に仕上がることが多いのです。

ただ…
余りに細かいスーパーファインゲージの世界は、それが分るヒトじゃないと、
一見「ジャージと同じや~ん」と思われてしまって、その値段の価値が
伝わらない事も少なくないので、マニアックな世界とも言えます…ね(^-^;

私はとっても好きですけど♪
着れば解るよ☆彡 
どこかでそんな希少価値の商品に出逢ったら、
是非清水の舞台から飛び降りて、その肌で感じてみてくださいませ~(≧▽≦)

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