ー 2013年4月12日

社会と女性の関係性…

こんにちは。 インプルーヴです。

早速ですが、今朝の繊維研究新聞にこの様なコラムが掲載されていました。
内容は日本女性の社会進出についてで、要約すると、まだまだ女性が経営幹部や重責を持つ立場に登用
されることは非常に少ない日本の企業風土の中、一部アパレル企業の中に女性を起用する動きが出てきた…
との内容ですが、どうやらこれは日本に限った事ではなく、世界共通の風潮の様ですー。

2013/4/12 繊研新聞社 視点記事

ーというのも、先日観た【TED conference 】のプレゼンテーションでこの様な発表をしていた人が居たからです。

《 シェリル・サンドバーグ:何故女性のリーダーは少ないのか 》
http://www.ted.com/talks/sheryl_sandberg_why_we_have_too_few_women_leaders.html

この方は、Googleを今の地位に押し上げた立役者と言われていて、今はFacebookのCOOという
肩書きを持つ女性です。

  フェイスブックCOO(最高執行責任者)
  シェリル・サンドバーグ ● 経歴 ●

  1969年生まれ、米ハーバード大卒。
  グーグルに入社した2001年以降、広告事業戦略で手腕を発揮。
  2008年、フェイスブックCOOに就任。2012年6月、同社初の女性取締役に。

シェリルさんが言うには、女性の社会的活躍が少ないのはルールのせいとかではなく、
そもそもの文化や教育に問題があるのではないか…と。

世界中にある民間企業全体でも女性幹部の数は僅か15%程度だそうで、この数字は
2002年以降変化がないのだそうです。

そこで、シェリルさんは世界の女性にこの様なメッセージを送っていました。

1 交渉すること
2 パートナーと平等であること
3 最後までその場に居続けること

 1 交渉すること
「女性は自身の価値を低く評価してしまう傾向にあり、自分を高く売る交渉をしようとしない」から
出世する人が少ないーと。。。
「男性は、出世は自分が勝ち得たものだ、と考えるのに対して、女性は、外的要因に理由を求める
傾向にあると分析されている」と… 幸運だったから、とか、○○さんのお陰…とか。

「…きちんと交渉のテーブルについてください。交渉を行わずに役員室に入れる人などいないのだから。
そして、自身の成功を確信していない人や自身の成功の要因を理解していない人が出世するはずはない。
だから自分を信じて自分の出世を望んでほしい」…と。。。
日本人である自分など、到底苦手で耳の痛い言葉に感じましたが、これって、日本人だけではなく、
万国共通の、男女の性別に伴う、子供のころからの刷り込みというか、教育にあるんですね。。
シェリルさんは、同時にこうも言ってます。
「出世を望む女性は男性から嫌われる、出世と好感度は男性においてはプラスの相関を生むが
女性においては負の相関を生むとデータが示している」…と。
だから「ー同時に、男性には必要のない犠牲を女性は覚悟が必要だと学ばなければならない」

ー現代は、社会全体が、女子より男子が成功する事を望んでいるー  と。。

2、3についてまで説明すると長くなるので続きに興味のある方はこちらからご覧頂きたいのですが、
2は家事・子育ての男女共有について、
3は、結婚・出産・子育て…といった岐路に立つ前にそれを見越して今あるチャンスにブレーキを
踏むのはやめるように警告しています。

日本語字幕付きです^^
《 シェリル・サンドバーグ:何故女性のリーダーは少ないのか 》
http://www.ted.com/talks/sheryl_sandberg_why_we_have_too_few_women_leaders.html

シェリルさんは、最後にこう結んでいます。
「世界の半分の国が、企業の50%が、女性が運営する世界になれば、今よりきっと
もっと良い世界になる」

そして、5歳の息子と2歳の娘に対するメッセージとして、
「残念ながら、私が生きている間に世界のリーダー全体の50%が女性になることは有得ないけど」
と前置きし、
「息子には職場や家庭で十分に貢献できる自由を手に入れてほしいし、娘には、勝るだけではなく、
自分の業績により、人から好かれる自由を持てる様になって欲しいー」と。。。
これには、社会全体の教育や文化の変革が必要なんだ…って事なのでしょうね。

私が企業に勤めた頃も、やはり結婚や出産による離職率は非常に高くて、企業風土としても
「女性は家庭を守る事が一番重要な役割」という考えだったので、出産したら退職するのが暗黙のルール
になっていました。
又、在職社員の家庭を守っている専業主婦限定で「奥様ボーナス」を支給するという制度までありました。
女性がとても多いファッションアパレル企業ですら…です。

ですから、当時自分が6人程の部下を持った時には「彼女たちが結婚や出産・子育てと働くことを
両立できる部署にしよう」と密かなミッションを自分に架して職場環境の整備を心掛けていました。
自分で起業した今はもっとその意識を高く持っています。

ファッション業界のデザイナーやパタンナーを目指してこの業界に入った時点で、皆具体的に自分がやりたい
仕事を選択して日々腕を磨くのに、何故か女性は人生の過程でどちらかを選択しなくてはならない…
その事に密かに反発心を持っていましたが、実はそれこそが刷り込みだ…という事なのでしょうね。

…このシェリルさんの様にはなかなか難しいですが、自分もせめて人生のアクセルは踏み続けられるような
気持ちを常に忘れずにいたいな…と思ったのでした。。。

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