ニット姫2026年4月21日 17:07

こんにちは。
1本の糸からココロ豊かな未来づくりを目指す、
株式会社インプルーヴです!

さて、私たちがかれこれ足掛け9年?!取組んでいる、
工業ニット業界・製造現場での喫緊の課題である
「リンキング技術」を担ってくれる人材育成活動。
その一環として今、特に力を入れているのが、
特別支援学校の学生に向けた
【リンキング縫製実習】の提供です。

きっかけは、2018年に初めて参加した
特別支援学校の見学会。
その時に、学生さんたちの授業の様子や、
日頃の活動内容を見せてもらった時に衝撃が走りました。

「んん?!メチャメチャすごい能力の持ち主がいるやん!」と…

そう、私たちには到底真似できない緻密な絵が描けたり、
正確に作業をこなす集中力に目を見張るものがありました。

…と同時に、
「あれ、この中にリンキングに向いてる能力を持つ人もいるのでは…」
とひらめいたのです。

それから、兵庫県内にある特別支援学校への実習活動を働きかけ…
実習コンテンツのブラッシュアップも重ね、
今、県内3校が毎年実習導入してくれるまでになりました!

画像
2019年「しごと体験フェア」でのリンキング体験提供の様子

こうして学校での実習活動も深まってきて、
学生たちも年間通して技術も磨けるようになってきた今、
次の課題は彼らの卒業後の方向です。

彼らの進路で一番多いのが「就労支援B型事業所」への
通所という選択肢。
ーとなると、次はB型事業所でリンキング技術の
アップデートを重ねられる環境づくりです。。。

3校の先生方とも協力し合いながら、
近隣のB型事業所さんへのリンキング縫製事業の
可能性への理解と取組み協力のお願いをしてきました。
これは、ひいてはその事業所さんが
リンキング縫製自体を事業の一つとして
ニット工場から引き受けられる仕組みに成長させるという、
壮大な計画です(笑)

因みに…話は逸れますが、
全国の通所者さんの月収って、どれくらいだと思いますか?

… … …

何と、1.3~1.5万円程度なんだそうです(涙)

最低賃金の支払いが義務つけられている移行型や
A型事業所への進路が叶わずB型事業所を選んでいる人も
少なくないのが現実とは言え、
それにしても残念過ぎる月収…。
これではいつかご家族が先立たれた後、
自立して生きていく未来への期待が持てなさすぎます…。
私たちには真似できない得意・強みを持っているというのにーーー。

ーちょっと脱線^^; 

話を戻しますと、そんなわけで興味を持ってくれる
就労支援事業所さんを探す活動のなか、
昨年2025年12月、やっと2件目の事業所さんが現れました!
それが、今回ご紹介している「スタジオリット」さん。
兵庫県宝塚市にあります。
今年から始めたばかりで、今、月一ペースで訪問させてもらっています。
時には一緒にお弁当タイムも過ごしたり^^

そんな中、先日指導に行った時に撮られていた動画データを頂いたので、

それを編集合成して「スタジオリット」さんでの様子にまとめてみました!
▼動画はこちらからご覧いただけます
https://www.youtube.com/embed/tGUMtolAShA?rel=0

ー難しいからこそ、価値がある。リンキングへの挑戦ー

動画自体は、私が教えている所を後日みなさんが
見直して復習するために撮られているものなので、
今練習しているニット巾着袋の「リンキング」工程を
指導している様子になります。
特に紐を通すための「トンネル部分」を作る
非常に繊細な作業のところを説明している記録です。
[01:45]

型紙に合わせた印付けから始まり、
ニット特有の伸縮性を活かしながら、
カーブの部分を「グイッと」ねじり込みながら縫い進めていく……。
[02:23]
これは機械任せにはできない、職人の「手」の感覚を
俄かに感じてもらう工程です。 [02:57]

※ そして、こうしてこの取組みに手を挙げてくださった
  就労支援B型事業所「スタジオ・リット」さんについては、
  こちらのHPからご覧ください▼
litにリンキングミシンが来た❣️ | 就労支援B型事業所 Studio Litリンキングミシンがきた〰︎www.studiolit-suport.com


ちょっとだけ真面目に…

私たちががこの活動を通じて伝えたいのは、
単なる作業の提供支援(ボランティア)ではありません。
私たち工業ニット業界の未来の為だけではなく、
「リンキング」という専門性の高い技術を習得することは、
彼らにとっても大きな自信となり、
将来にわたって活躍できる「一生モノの武器」になりえます。

動画の中では、どこまで縫うべきかのガイドラインの引き方や、
端を綺麗に縫い込むためのコツなど、
見る方にはちょっと意味が解らない部分も多いかと思いますが、
現場での実践的なやり取りをカットせずにそのまま残しました。 [03:03]

国内製造の未来を、みんなで支えるー

冒頭でも触れたとおり、現在、日本の工業ニット産業において、
このリンキング技術を持つ職人が減少の一途をたどっています。
しかし、就労支援の現場でこうした高度な技術が
継承されていく可能性が生まれていることは、
ひいては国内のものづくりを守ることにも繋がると信じています。

まだまだ始めたばかりの活動の様子ですが、
真剣な眼差しで技術に向き合う現場の空気感を、
ぜひ動画から感じ取っていただければ幸いです!
そして、引き続き温かい目で見守っていただけたら嬉しいです( *´艸`)

improve編集部
お問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA