こんにちは。
ちょっとご無沙汰しちゃってます^^;
今日は事業で工業ニットスペシャリストっぽいネタに遭遇中なので
皆さんにも公開できる範囲でシェアしたいと思います~。

最近はaiの普及も急激で、ワタシもGeminiちゃんととうとう友人の
契りを交わしたところなのですが、
専門的なことになればなるほど人間の解決スキルが重要ですね。多分。。。
あ、前置きが長くなりました(汗)

さて…みなさん、下図の左の手書きの編成図と同じプログラムデータは
右のA/B/Cのどれかわかりますか?

今、初見の中国のニット工場とサンプル作りをしているのですが、
ワタシはまだ伺ったことがなく、又直接取引をしているのではなく
当社➤契約先の担当者➤中国駐在員(中国人・アパレル未経験)➤
中国の工場の営業担当者…というコミュニケーションの流れで取組んでいます。
これはまあまあ珍しくない商流ですが、今日はこの流れを前提で発生する
コミュニケーションエラーについてのお話。ニット業界あるある(笑)
若手のOEM担当者やニットデザイナーさんにありがちな課題かとも。

今回作りたかったのは横編みニットの【スムース編み】のメンズセーター。
以下の写真が届いた1点サンプル。
(未発表プログラムなのでデザイン部分は袖で隠してます。ゴメンナサイ)

スムース編み?のメンズセーター

…でも、触ったら風合いが何か違う。。。
編地の厚みや伸度も想像より分厚くてフカフカしてる…

「これって本当に指定の糸100%のスムース編みなの???」

ここからが長ーいコミュニケーションの旅が始まったのでしたw

話の細かいところは端折りますが、
「このサンプルの編み方はなに?私たちが希望したのはスムース編みです」
と書いてもらって3種類の編地の違いを比較できる写メを送りました。

そしたらその写真に中国側から中国語を追記した写真が戻ってきました。
そして「あなた方がスムースと記しているのはこの編み方ですよ」と
下のの写真が送られてきました。  ⇓

これは「片畦」という編地です。

いやいやいや~(◎_◎;) どう見てもこれは「片畦」やん。
そもそも、あなたたちが編んできたサンプルの編み方を確認してるのに…
違う話に変わってるやーーん  (;´Д`)

これでは埒があかない(涙)ということで、日本で一般的に呼んでいる
「スムース編み」の編成図を描いて中国側へ添付ML…
(伝わるか…? 伝わってくれ… と祈りながら(;´∀`))

中国語で「図3:日本で一般的に知られている【スムース編み方】」 と書いてあります

そしたら、中国工場の方から「これの事か?」と…

片畦の編成図

ちゃうちゃう(◎_◎;)  
だからこれは「片畦」ですってーー(-_-;)

「じゃあ、これか?」

1×1リブの編成図

ちゃうちゃう、これは1×1リブやしーーー(涙)

「んんーーー。。。  じゃあ…これ??」

そうそう!これです! (「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!)

スムース編みの編成図

はぁ~(;’∀’) 
ここまで来るのに長ーい時間が……   掛かりましたが、
先ずは、「スムース編み」という編み方を
編成図によって彼らと共通言語化することはできました。

・・・今ココ(笑)

もはや原点を忘れてしまいそうですが、、、(苦笑)
そもそも知りたいのは、
① 先に送られてきた1点サンプルはこの編み方をしてるのか?
② 指定の糸だけで編んでいるか?(補強糸を編込んでいないか??)
これから、この本論についてのやり取りが始まります…
(もう行った方が早くない??…って声が聞こえてきそうですがw)

…この間にもまだまだ端折っているやり取りがあるんですが、
改めて工業ニットのスキルについて言語が違う遠隔地との
コミュニケーションスキルの重要さと根気

思い出させてもらっている今日この頃…です(苦笑)

―とまあ、業界人にしかわからない内容で恐縮ですが、
たぶんわかる人にはメッチャ共感してもらえるかと思います(笑)

じゃあ、この続きはまた気が向いたら報告しますので
お楽しみに(笑)

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