こんにちは♪ 
ニットの伸びるチカラで
「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」
をモットーにする工業ニットスペシャリストのインプルーヴです。

お陰様で、最近10ピースニットファクトリーサービスや
100枚までの小ロット生産などへのお問合せが増えています。
皆さんオーガニック検索で当社のことを見つけてくださるそうで
有難うございます^^

これらお問合せの客様に、
いくつか共通項があることに気付いたので、
今日はそんなお話をしたいと思います。

共通項・その1
■工業ニット製品を作ったことがない■

共通項・その2
■まず、見積をお求めになる■

だいたい、この二つにまとめられます。
そして、この二つはとても関連しています。

アパレル業界だと、布帛(布地)を裁断して
洋服を作る過程では、
いわゆる「サンプル縫製」だけを行っている
ところがあり、営業するための見本サンプルを
作ってもらいます。

そこでは、大抵が
 ブラウス・シャツ¥〇,〇〇〇.-~
 ワンピース¥〇,〇〇.-~
 スカート¥〇,〇〇〇.-~
 パンツ¥〇,〇〇〇.-~
 カットソー¥〇,〇〇〇.-~
 ジャケット¥〇,〇〇〇.-~
と、概ねの目安が公開されています。

そして、肝心の生地(材料)は、
依頼するアパレル側からの持ち込みとなります。
つまりは、この料金は【加工賃】ということになります。
そして、シャツやブラウスが長くなったら
ワンピースになるので、縫う時間の変動は
だいた予想がつくし、区分を分けて提示しやすいです。

【加工賃】に含まれる内訳ー
ここが布地を扱う業界と大きく違うところ。

ニットと布帛のサンプル見積工程比較

工業ニット製品は、この布地に当たるものを
1本の糸から編み出して作りますので、
そのデザイン(=型紙の形・編み巾と編む長さ)、
編む組織(布地の柄に当たるもの)が
どんな希望なのか(ニットで何を作りたいのか)、
そして実際に使用する糸を使って編んでみないと、
その生地作りに当たる時間もコストも出せません。
(専門用語では、編立に掛かる時間を編成時間といいます)


布帛商品を製作依頼するときには、
既に布地の仕入れ価格は
先に把握しているはずですが、
ニットはそこから製造工程に含まれるので
どうしても編んでみないとわからないのです…

そして、大抵の方がその糸の調達方法を持っていません。


ー繰り返しになりますが、ここは重要なので…

布地を持ち込まれてくるサンプル縫製業種は
生地代のことを料金に見積に含む必要がないのですが、
ニット製品は、先ずは1枚編んで縫ってみないと
1着で何グラムの糸を使うのか、使用量も出せません。

しかも、そして、糸の調達からこちらで代行するので、
原材料費も見積に含めないとなりません。

ーこれが、いつも初見の方にご説明している
「ニット製品のお見積は
1着作ってみないとわかりません」の理由です。



仮にも洋服を作ったことがある方なら、
ここまでご説明すればだいたいご理解いただけるのですが、
時には
「アパレル企画自体が初めてのトライ」
「素人だけど、ニットが大好きなので作ってみたいのです」
という方もおられます。
大抵なんでも先に値段あって当然なインスタント時代ではありますが
ニット製品は、まさにゼロからのものづくりなので、
【ニット製品を作ったり携わったことがない】方には
見積が即答できないのが毎回申し訳ないのですが
理由は、上記のことからなのです。

でも、そこがニットの面白いところでもあり。。。

成型編み&リンキング縫製で作るか、
編地の上に型紙を置いて裁断で作りか、

によっても商品の出来栄えが左右されますし、
成型編みにすれば、裁断で捨てる裁断屑がでないので、
布地でいうカットロスを削減できたりします。

そんなことをいろいろやり取りしながら、
一緒に最適なニット製品づくりに伴走するのが
当社の強みとなっております。

工業ニットのものづくりについて、
少しでも読者の理解が深まれば幸いです^^

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