こんにちは。
ニットの伸びるチカラで
「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」
をモットーに、一般の方からのオーダーメイド~
大手アパレル・OEMメーカーでは対応できないような
極小ロットの生産サポートを含めた、日本国内・海外生産
の企画など、単なるデザインだけではないニット企画で、
あなたにとってのジャストスペックをサポートする
ニットデザイン・企画専門分野のスペシャリスト
『インプルーヴ』のニット姫です
本日お題にさせていただいたのは「サスティナブル」という言葉。
もう10年以上前から社会の課題として言われていましたが、
ここ数年アパレル・ファッション業界でも特に聞かれる
keywordとなっていて、
先日の繊維関係業界新聞の一面の見出しでも
「サスティナブルに踏み出したハイファッション」として
取り上げられていました。
そこに書かれているのは、
「ナショナルブランドがこぞってファー(動物の毛皮)を使わない
と宣言した」
とか、
「僕の服は半年経ったら捨ててくれ」と言っていたトムフォード時代の
グッチから、「毎シーズン少しずつ買い足せる」提案をする
アレッサンドロ・ミケーレの発信は隔世の感を感じるー
などといった世界の2018年春夏コレクションの傾向を背景に、
「ラグジュアリーブランドの企業姿勢も問われる時代になった」ーと
いった内容でした。
でも、業界のこの言葉への捉え方には
前からなんかチョット違和感を感じてるんです、、、私。
そもそも「サスティナブル」って、どういう意味なんでしょうね。
直訳すると「持続可能」ですよね。
ググってみると、「将来の社会や環境などを損なわないような」という
風にも訳すようです。
じゃあ、「持続可能」ってどういう事?
動物愛護の観点や、エコももちろん含まれるとは思いますが
もっと広義に捉え浸透させないとないと、
ことアパレル業界においては、単なる流行り言葉でファッションの流行の
ような扱いになってしまいそうな危険な気配を感じます。。。
わたしなりの勝手解釈は、
誰かに何某かのしわ寄せがいって誰かが困難を被ったり、
供給過多になって、必要とされないモノを大量に生みだして
捨ててしまわないといけなくなったり。。。
そういうことをなるべく少なくして、
「私たちの子孫の未来をも守りましょう(=地球の持続性)」
ってことなのかなーと、捉えています。
ーかといって、そんな大層な事はできません。
でも、先ずは身近な自分の周りの社会環境からなら、
見直せることはあるんじゃないか、と思います。
例えば・・・
当社も推進メンバーとして活動している
【「作り手の想いを着る人に届ける」プロジェクト】。
ここで今、中期の方針として掲げているのは
【10着をつくる】
(10着の生産量でだれもがHAPPYになる仕組みをつくる)
というものです。
エンドユーザーの安心・安全と、期待値を越える歓びを
届けられる【10着をつくって届ける】こと。
そして10着を作り続けられる【持続可能なモデルづくり】という、
身直かな超難関を越えられるように、越えた向うの豊かな景色を
めざしてそのプロセスを愉しみつつ活動しています。
日本の「大量生産・大量販売、いいものをより安く」への反逆活動です(笑)
そして、「学びから生まれる高齢者の生きがいをつくる」がコンセプトの
【cocoloito(ココロイト・心糸人)】活動。
こちらは、任意団体としてやってきた約3年の活動で漸く一つの形が
見え始めたところで、今月、今までずっと活動の拠点としていた白鷺団地
がある堺市にて、NPO法人ココロイトとしての認定を頂けました。
又、今年は大阪NPOセンター主催のソーシャルビジネスコンペでも
準グランプリをいただく等、少しずつ周囲からも評価いただけるように
なってきました。
これも、社会にHAPPYをもたらす【持続可能なモデルづくり】が一番の課題。
実業でも、インドのオーガニックコットンをフェアトレードの仕組みを用いて
オリジナル製品を製作・輸入している企業さんのニット・カットソー製品の
企画をお任せ頂いて、インドの人達と切磋琢磨しあったり。
あ、いえ誤解されては困るのですが、
私たちは「サスティナビリティ」ありきで意識的に活動している訳ではないし、
偉そうに謳うつもりも全然ないのですが、
誰でも日々の暮らし、自分の仕事の中で感じる「このままで誰か任せにしてて
いいのだろうか・・・」
なんて思う事ってありますよね。
そんなことを、気付いちゃったのなら気付いた人が、
解決の方向性に少しでいいから
自分の行動に繋げてみる、1歩踏み出してみる。
共感してくれそうな仲間を作ってみる、語り合ってみる。。。
決して無理せずに。持続可能な範囲で。
【サスティナブル】って、そういう身近なことからでも始まることなんじゃないかなーと。。。
自分の周りの人達みなんなで一緒に健康に笑顔で未来に夢を描けるように。
自分一人だけじゃない健全な環境を想像して暮らせば、気付かぬうちに行動につながり、
同じ感性の仲間がまわりに集う。集う仲間が増える。
それがすなわち「将来の社会や環境などを損なわないような」=サスティナビリティなんじゃないかな・・・
つまり、誰でも出来る【自分の生き方を決めること】から始まる。
ーな~んて、思ったりする今日この頃です。