今日は、最近よく聞かれる「ニット」と「カット」の違いについて
少し触れてみたいと思います。
(少し、少しね^^; よく周りから「文章ながっ!読むの、しんどいわー」って
突っ込まれるので…( ;∀;))
ニットとカットって言い方、つい最近まで業界の人は皆通じるものと
思っていました。
でも、案外そうでもない気がしてきたので、簡単に説明してみたいと思います。
あくまで、私なりの実体験で括りますので正式に知りたい人はググってね^^;
●ニット:1本の糸が繋がってて布地の様な面積を持つものの総称ー
これだけだと、横編・経編・丸編全て含まれます。
又、それら面積を持つもの=編地を材料として服の形に仕上げたもの
●カット:ニットの中の経編・丸編で生成された反物状の布地=編地を
パターンに合わせて裁断して、ミシンで縫製して仕上げたもの
一見、「そう違わないじゃん」ーと思われる方も少なくないと思います。
私も書いててそう思う。
ただ、上記のニットの中の経編、丸編などで形成される布地はジャージィと総称され、
ここで言うカットとは、布地の作られ方ではなく服状のものの区分として使われています。
それと比べて、ニットという言い方は、布地状の作られ方と服上のものの区分と両方に
使われます。ここがややこしいんですね~ きっと。。
だから、ものづくりにあまり詳しくない会社の方でニットデザイナーと
カットソーデザイナーをまとめて「ニットデザイナー」として募集される
場面も見掛けますし、ネットショップなどでもカットソーの製品を「ニット」と説明して
いるお店に出遭ったりもします。
特に、若いお店で伸びる布地の物=ニット とくくっちゃっている向きも…( ;∀;)
ちょっと、話がそれました。。。
ここで大きく違うのは、ニットの方はその編地を作る際の「1本の糸選び」
から出来るノウハウをどれだけ持っているか…そのスキルレベルなんです。
ここにニットデザイナー独自の経験則が存在します。
ニット=横編ニットに区分すると、ニットデザイナーは布地にあたる編地段階から
シルエットや組織を含むデザイン活動が始まります。
ここの知識が薄いと、カットのデザインは出来てもニットのデザインは出来ないのです。
思い切って自社でデザイナーさんを雇おうと思っている企業の方も
転職をお考えのニットorカットのデザイナーさんも、是非ここは
注意して確認しあい何が強みのデザイナーが必要なのかをお互い見極めて
くださいね^^
…って、誰に言ってんだろ、ワタシwww