選択カテゴリー:日常

ー 2018年2月20日

可愛いベイビーのお母さんから喜ばれるニット

こんにちは。
『インプルーヴ』のニット姫です

最近、よく思うんですよねー
モノの価値について・・・

当社は特にニット商品を一から作るのですが、
その一に該当するのが糸選び。

その糸も価格は当に「ピン・キリ」
もちろん混率(正確には混用率)によっても違いますが、
太さ(=重さ)によっても違うし、
意匠糸に至っては糸の形状によっても様々。
ーそして、その糸の出来上がりまでのルートによっても又違います

ここ数年、新たなクライアントさんからの要望を満たすべく、
必然に迫られて潜在ニーズを追っていると、
最近自分達でも意図しない内にかなり川上の方に昇っていってて、
そしたら、案外オリジナルの糸もつくれるじゃん♬っていう
コネクションも出来てきてて、夢じゃなくなってきました。

「じゃあ、もし自分達でオリジナルの糸をつくるとしたら
どんな糸がいい?」―なんて話を社内でしたりします。
「やっぱり天然系?」でも「透明感やキラキラも好き」
映画・トゥルーコストを観たものとしては、
「最後は土に還る系?」・・・

そんなある日、あるクライアント様(当社はこちらのOrganicCottonの
フェアトレード商品のデザイン~商品化の一連を企画監修しています)から
「お客様がとても嬉しいお話を聞かせてくださいました!」と連絡が~^^

以下が、そのお客様(セレクトショップ様)のお客様ー
つまりエンドユーザー様から寄せられたお声なんですが、

『・・・ずっとセーター着たかったんですが、
赤ちゃんが産まれて、
赤ちゃんが服に顔をコシコシするから、
ほっぺチクチクしたら嫌だなって思って、
着ていませんでした。

~中略~
ウールじゃない、オーガニックコットン のセーターがあるよ!
とのことで見させてもらっていました!

目が詰まっていて、しっかりしてて、
襟ぐりはそんなに深くないVネック。
肩のとこの切り替えも可愛い。
なにより着心地ばつぐん。
するっするの肌触り。
しかもネットに入れてお洗濯OK!

ミルク吐いたり、よだれや鼻水がついても洗える!!どんと来い!
しかもフェアトレード の商品!』

そっかー。
私たちは単純にコットンはお洗濯しやすいから便利、くらいに
思っていましたが、
生後間もない赤ちゃんがいるお母さんにとっては、
自分の着心地よりも何よりも
赤ちゃんのお肌への影響、メチャクチャ大事。
切実なんですよねー。
出産経験がない(結婚経験もありませんがw)ものには
〝目から鱗〟なご意見で勉強になりました!

『一枚で着てもあったかいし、
 下にTシャツやブラウス着てももたつかないから、
 秋から春まで着られそう!』

こんなに「!」をいっぱい使って嬉しさを伝えてくださっているのが
又嬉しいですね(´艸`*)

こちらのお客様がお買上下さったのは、
普段12ゲージで編んでいるオーガニックコットンの糸を
多本取りして7ゲージの編機に掛けて編んだ
ミドルゲージのVネックセーターで、
単なるベーシックにならない様に、肩幅を広めにとって身幅にはゆとりを。
ドロップショルダーにして、お袖の付け位置を落としつつ
お袖の幅をせまーくデザインしてあるので、
着た姿はスッキリ見えつつ、今風のシルエットになっています。

『ちなみに価格は税込でも1万円いきませんでした!
それでも私にとっては安い買い物ではないので、大切に大切に、
ずっと長く着ます!
~中略~ 痒くならなくて最高!』

インドまで出張に行ったりして、現場の生産者さんたちと
「ああだ、こうだ、できる、できない、なんで? あ、できたねー」
なんてやり取りを根気よく重ねること3年、
やっと商品の水準も安定してきて
こうしてゲージのバリエーションまで
商品の企画を広げられるようになってきました。

だからこそ、こちらのエンドユーザー様の潜在ニーズに応えられる
商品にまで成長できたのだとは思うのですが・・・
ーにしても、やっぱり【素材が持つ力】はものづくりの本質であるなーと
感じさせられるエピソードです。

最近、当社のパターン姫も「急にウールが着れなくなった」と言っています。
ウールを着ると痒くなって肌荒れしてしまうのだとか。。。
肌質や体質って、変わるんですよね。
若い頃には思ってもみませんでしたが^^;

『冬でも着れるあったかいCottonのニット』

これって、これからのキーワードかもしれません☆

#インプルーヴのニット企画 #improve #OrganicCottonの潜在力

ー 2018年2月9日

迷えるニット業界の子羊たちへ

【迷えるニット業界の子羊たちへ】って、
「なになに?誰に語りかけてるの?」って感じですよね(苦笑)
実は、業界への恩返しの位置付けで当社が新たに開始した
サービスのご紹介のことなのです。
その新サービスとは・・・

ズバリ!
ニットのデザイン・企画に携わる方への
『カウンセリングルーム』の開設でーす(´艸`*)

今日のブログをお届けするのも、
ニットの伸びるチカラで「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」を
モットーに、
一般の方からのオーダーメイド~大手アパレル・OEMメーカーでは
対応できないような極小ロットの生産サポートを含めた日本国内・
海外生産の企画など、単なるデザインだけではないニット企画で
あなたにとってのジャストスペックをサポートする
ニットデザイン・企画専門分野のスペシャリスト
『インプルーヴ』のニット姫です

さて、冒頭にお知らせした『ニット カウンセリングルーム』
一体どういうことかというと、
リンク先の予約受付画面にて希望時間帯を選んで、
ニットデザイナーさんや生産管理・MD・企画営業の方などが、
日々の仕事での課題や聞くに聞けない専門的な事、
工場さんとのやりとりでの悩み(編めない、キズが出る…)など、
ニット企画に関するあらゆる課題について
私たちに気軽に相談してもらえるサービスです。

又、当社に設備している島精機社のSDS-ONE APEX3のCGによる
ニットの編地シミュレーションや、PGM-パターンCADで
ニットパターンデータを作成する等、
自動機ニット専用PCを時間利用していただけるよう、
オフィスの一部も解放したいと思います。

一応、私たちも本業がありますので、予約受付は
ご希望日の1週間前までに『カウンセリングルーム』
カレンダーからお願いしたいと思います。

ご希望日の時間帯をドラッグすると予約画面が出ますので、
受けたいサービスを「項目」欄からプルダウンで選択して申込いただければ、
確認後、当方から予約受付完了のメールを返信させていただきます。

一応、土日・祝日を省く平日の11:00~21:00の範囲が
基本的なオフィスの解放・受付時間となりますが、
何分、売れっ子・ニット姫(笑) のスケジュールの空きの範囲で行いますので、
予め勉強会や出張が入っている日は書き込み不能になっています。
故に、1週間の中でも公開時間が少ない週などもありますが、
そこはご了承ください^^;

そもそも!
何でこんなことを始めようと思ったか
というと・・・

ここ数年、当社もインターネットを通して問合せ頂くことが
増えてきているのですが、
そのお問合せの内容に少し変化が見えてきたのです。

例えば、
「会社でニット製品OEMの責任者をしているが、お客様の希望通りの
サンプル製作が上手くいかなくて、お客様のご要望に応えられず
取引に繋げることが難しくなってきて困っている」
とか、
「自社に何が足りないのかわからない」とか、
「なんでこちらの依頼通りに作れないといってくるのか、
理由がわからない・・・」
とか。
これらは、生産管理というか、MDというか、その辺もとても曖昧な
立場のお仕事をされている方に多いお悩み例です。

又、
「元々ファブリックデザイナーなのだけど、契約先からカットソーも
横編みニットもひとりで担当してほしいと言われ、
始めたものの工場から求められることの意味や、専門用語の意味が
分からなくて困っている」
とか、
「社内のデザイナーはみな歩合契約なので、ノウハウに対する
情報交換はまったくない。」
「周りに気軽に聞いたり教えてもらえる先輩がいない。
このままだと会社にいても自分が成長できない・・・」とか。
これらは、専門職の方々からのお悩みの例。

ファブリックやカットソーの場合は、先ず製品の土台となる
「生地・編地」が存在しててデザイン作業・パターン作業に入れますが、
横編みニットの企画となると、その生地に当たるものを
生みだすところから入らないと何も始まりません。

ーに対して、例えば雑誌の切り抜きやネットからの拾い物画像などを
送って、
「こんなのお願いします」
なんて工場さんに委ねてしまうと、
工場さんの方は、
「何ゲージで編むの?度目はどれくらい?ソーピングはするの?しないの?」
などの質問が帰ってくると思います。
いえ、ヘタをしたら聞いてもくれずに工場さんの采配で作られる場合もあるかも。
工場さん側の都合優先で・・・

そりゃ当り前ですよね。ちゃんと作る前に希望条件を伝えてないのですからー
責められるべきは工場さんではなく、スキルを持っていない側の問題です。。

↑でも、こんなのはニット企画の熟練者から教わらないと、
例え言葉の意味だけ理解したとしてもどれが正解かがわからなければ、
結局工場さんとの会話はできないんですよね。

こられのお問合せを受けている内に気付いたことは、
ネット上で課題解決方法を探しているのは企業の経営者側だけでなく、
そこで働く社員さん達に及んでいるのだ、ということ。
これは「最初の基礎を身につける機会や環境が、企業の現場で
あまりにも枯渇している」のが原因なのだろうと行きつきました。

今、ちょっと景気も上向き加減??
アパレル企業も再生の為に必要なのは専門知識や商品力。
【原価下げることばかりやっているからお客様が逃げてしまっている】
【ちゃんと価値あるものをつくって、その価値を正しく伝えなきゃいけない】

ーでも、それって、そもそもそれを伝える人材をきちんと会社で
大事に育ててきましたか?
教育とはそんなインスタントに出来るものではありません。
又、専門性が高ければ高いほど、ほっといて勝手に身についたり
育つものでもないのです。

でも今の企業にそこが足りていないから、
当社に来るお問合せの種類が変化してきている・・・

企業の状態がこんなでは、昨年から当社が担っている
専門学校の講師業の受講学生達も、
ニットデザイナー・パタンナーとして折角採用されたとしても、
本当の仕事の楽しみや醍醐味を到底見出せないと思うと
残念過ぎますー

『職場に気軽に教えてもらえる熟練した先輩がいないのなら、
私たちがその先輩になってあげればいいのでは?!』

これが、このサービスを開始するに至った動機です(#^^#)

それともうひとつ。
<第4次産業革命の到来>と言われている昨今、
アパレル業界にもその大波はやってきています。
当社もその流れに取り残されないよう、そのひとつとして
今期ニットの専用CG機・ニットパターンCADの設備を導入しました。

でもこれ、かなりの高額なマシンなので、
フリーランサーのデザイナー・パタンナーさんが
個人で投資するにはiPadを買い替えるような感覚で
手に入れられるような身近かなものとはまだまだ言えません。
かといって、お勤めの会社が簡単に買ってくれるかといえば、
それも容易ではないと思います。

だけど、日頃の業務にこれらITを取り入れらるようになったら、
その人の仕事のキャリア水準は大きくUPすると思います。
当社には折角その設備があるのだから、
成長したい専門職の人がいれば、1人でも多くの人にシェアして
専門技術を身につけてもらえればいい。
それがニット業界の未来にも繋がると思うので~♬

当社はニットデザイン・企画会社として創業して
今年で18年目になりました。
そんな当社の構成人員は、
ニットデザイナー歴31年の「ニット姫」と
ニットパタンナー歴28年の「パタ-ン姫」の二姫です。
あと少しで20周年を迎える企業人として、
零細ながらも業界に恩返しする時期に来ているのではないか、と
感じています。

だから、広義の意味でのニットアパレル業界の専門職の先輩として
業界で迷える子羊(後輩)たちの【駆け込み寺】のような存在になることは、
20年近く生かしてもらっている私たちの使命なんじゃないか、と。
又、どの会社・どの企業に対してもニュートラルポジションにある
当社にしかできないことのように感じるのです。


ただ、今、このサービス利用を考えたアナタに
ひとつだけお伝えしておくことがあります。
どんな悩みであっても、答えを導き出すのは悩んでいるアナタ自身です。
簡単に答えをお伝えするのが私たちの仕事だとは思っていません。
その答えを見つけられるように寄り添うのが先輩の立ち位置です。
その答えを導き出すために欠けている知識や智恵をアドバイスするのが
私たち先輩の役目です。

人に簡単に教えてもらった事は簡単に忘れます。
単純に答えだけ伝えるようなことをしないのは、
アナタにとって貴重な学びのチャンスを私たちが奪ってしまわないために。
解決の糸口を自分自身で導き出せる智恵が身につくように。

これからは、私たちがいつでもアナタの傍にいます^^
安心して、困った事があったらいつでも「カウンセリングルーム」を
お訪ねください☆

※ こちらは、あくまで個人の方向けのカウンセリングルームです。
企業向けのカウンセリングサービスなどについては
ご要望に応じてコンテンツを別途カスタマイズいたします。
(出張カウンセリング・セミナーも申受けます)

自社の専門職のスキル向上をお考えの企業様、
販売職のスタッフに語れるニット専門知識教育をご検討されいているなどの場合は
お問合せメールからお気軽にご相談ください(#^^#)

ー 2017年12月24日

中学1年生【職業講話】のフィードバック

こんにちは♪
ニットの伸びるチカラで
「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)」
をモットーに、一般の方からのオーダーメイド~
大手アパレル・OEMメーカーでは対応できないような
極小ロットの生産サポートを含めた、日本国内・海外生産
の企画など、単なるデザインだけではないニット企画で、
あなたにとってのジャストスペックをサポートする
ニットデザイン・企画専門分野のスペシャリスト
『インプルーヴ』のニット姫です

去る11/17、昨年に引き続きお引き受けして2年目の登板となった
大阪市・大淀中学校の中学1年生向けの「職業講話」。
こちらの中学校は、毎回大阪市近隣の会社や店舗などに依頼して
1年生に社会人の話を聞く機会を作っておられます。

今年も約20人の中学生が私の講話に興味を持って選んで聞きに来てくれました。

あ、因みに上↑のイラストは、昨年の1年生が感想アンケートに書いてくれたもの。
気に入ってニット姫マークにさせてもらってます(´艸`*)

昨年は20人中2人が男子で後は女の子だったのですが、
今年は半数近くが男の子でびっくり(゚д゚)!
どうやら、学年全体に男子の入学が多かったらしいです。

・・・そもそも、神戸在住の私がなぜ大阪市内の学校に??
実は、専門学校時代のクラスメイトがここの中学校の卒業生で、
自分の子供たちも4人ともここを卒業。
その後も、地域ボランティアで学校行事のサポートをしているらしく、
学生時代の苦行を乗り越えた?私に「子供たちに話をしてほしい」と熱烈なラブコールが・・・^^;

私は逆に子供もいませんので、こんなカタチででも子供たちの未来に
何か役に立つのなら・・・と思ってお引き受けしていますw

教室に入ると、今年もカワイイ1年生が出迎えてくれて
元気に「起立! 鈴木先生、宜しくお願いいたします」って(´艸`*)

話の内容は学校から依頼されている概要に沿って、
⒈中学校時代
⒉高校に進学した理由
⒊職業を選んだ理由
⒋社会人になって
⒌中学生に伝えたいことー

大まかにはこんな内容で話しました。

今年は、途中欠伸をしている子供も目立ったので、
ちょっと途中間延びしたたかな^^;
時間無く、昨年のままのテキストで話しましたが
やっぱり事前に練習しとかないと、話もうまくできないものですね(~_~)
チョット反省・・・

そして先日。
昨年もそうでしたが、今年も一昨日受講生のアンケート結果が
学校から送られてきました。

学生達の感想を読むと、
質問で「大人になると、なぜ、何の為に働くのですか?」と
男子中学生からのシンプルな質問に対する回答が印象に残った子どもが
多かった様子。。。

「人のために仕事をするのではなく、自分の為に仕事をするということが印象に残っている」
「自分のこれからの人生にとってとても大切な事を学べた気がしました」
とか、
「自分の楽しい事を仕事にする。お金を稼ぐためじゃなく、やりたい・やってみたい・
やってて楽しい事を仕事にする。という言葉に共感できた」という感想が目立ちます。

後、
「人生に無駄は一切ない。という言葉です。私はソフトをしている時、こんな練習つらいだけで
無駄と思う事がありましたが、これからは心を入れ替えてやりたいと思えるようになりました」
「自分を支えてくれているのは、血縁のある大人だけじゃなく、友達や先生がたも
支えて頂けていると思いました」
という感想。
まわりへの感謝が伝わったのはチョット嬉しかったデス(^。^)

そして、私へのお礼のコメント欄には
「最初の方にインプルーヴは大企業ではない」と仰っていましたが私はそうは思いません。
なぜなら、依頼した人によりよい物を渡す為にたくさんのことを考えている鈴木さんを
すごいと思うからです」ですって~。泣かすこと書いてくれちゃって(/ω\)

「仕事はお金の為に働く、またしんどいものだと思っていましたが、
実際は自分の為であること、自分の楽しいを広げるためであることです。
また、給料はただのお金ではなくその人が頑張った証だと。そう考えたら親はすごいなと感じました。
仕事のことや親のすごさを学べた」
↑いや~、親御さんへのリスペクトまで学んだ貴女がステキですよ☆

「…今までずっと後悔してきた過去をもっと色鮮やかに、後悔しない人生を
送りたいと思ったし、勉強をしなければいけない理由が良く分りました。」

「今回の受講を聞けて、また新しい考え方ができるようになりました。
小説やテレビでは努力して生興している人を見たことがありますが、
実際に見たことはあまり無く、夢に努力し続けている人には語れるだけの
事があることがわかりました。
私ももっと努力したいと元気づけられました。」
なんて、感想も・・・

中学生でも十分に後悔や悩みはあるよね。自分の中学時代もそんな気持ちでしたw
でもこれからの人生の方がう~んと長いから、心配しなくても大丈夫^^
(しかし、私ごときで成功者だとは大きな勘違いですよーーー)

最後に。
私が一番伝えたかったことのひとつがコレ。この子には響いてたw

「勉強がとくいではなくても、なりたい職業をめざしてがんばれば、なんでもできるということ。
自分はとても勉強がきらいです。でも鈴木さんのお話をきいて自分もなりたいなと
思う職業へむけてがんばっていこうということを学習しました。」

はい。そうです^^
勉強超苦手な私でもこの程度までにはなれましたから~☆彡
・・・でも、もうちょっとだけ漢字も書けるようになったらもっと素敵だね!

中学生のみんなには無限の可能性があります。
だから、人と比べてクヨクヨしたりしなくても、人に何か言われて傷ついたり
しても大丈夫!
自分を裏切らずに前を向いて進んでいれば、例え遠回りしても人生に無駄は無し。
必ず道は拓かれるのだから♪

こんなに一生懸命に感想文レポートを書いてくれた、大淀中の1年生の
私の講話にきてくれたみんな、有難うね☆

ー 2017年12月8日

流行りにしてほしくない【サスティナブル】

こんにちは。 
ニットの伸びるチカラで
「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」
をモットーに、一般の方からのオーダーメイド~
大手アパレル・OEMメーカーでは対応できないような
極小ロットの生産サポートを含めた、日本国内・海外生産
の企画など、単なるデザインだけではないニット企画で、
あなたにとってのジャストスペックをサポートする
ニットデザイン・企画専門分野のスペシャリスト
『インプルーヴ』のニット姫です

本日お題にさせていただいたのは「サスティナブル」という言葉。

もう10年以上前から社会の課題として言われていましたが、
ここ数年アパレル・ファッション業界でも特に聞かれる
keywordとなっていて、
先日の繊維関係業界新聞の一面の見出しでも
「サスティナブルに踏み出したハイファッション」として
取り上げられていました。

そこに書かれているのは、
「ナショナルブランドがこぞってファー(動物の毛皮)を使わない
と宣言した」
とか、
「僕の服は半年経ったら捨ててくれ」と言っていたトムフォード時代の
グッチから、「毎シーズン少しずつ買い足せる」提案をする
アレッサンドロ・ミケーレの発信は隔世の感を感じるー
などといった世界の2018年春夏コレクションの傾向を背景に、
「ラグジュアリーブランドの企業姿勢も問われる時代になった」ーと
いった内容でした。

でも、業界のこの言葉への捉え方には
前からなんかチョット違和感を感じてるんです、、、私。

そもそも「サスティナブル」って、どういう意味なんでしょうね。
直訳すると「持続可能」ですよね。
ググってみると、「将来の社会や環境などを損なわないような」という
風にも訳すようです。

じゃあ、「持続可能」ってどういう事?

動物愛護の観点や、エコももちろん含まれるとは思いますが
もっと広義に捉え浸透させないとないと、
ことアパレル業界においては、単なる流行り言葉でファッションの流行の
ような扱いになってしまいそうな危険な気配を感じます。。。

わたしなりの勝手解釈は、
誰かに何某かのしわ寄せがいって誰かが困難を被ったり、
供給過多になって、必要とされないモノを大量に生みだして
捨ててしまわないといけなくなったり。。。
そういうことをなるべく少なくして、
「私たちの子孫の未来をも守りましょう(=地球の持続性)」
ってことなのかなーと、捉えています。

ーかといって、そんな大層な事はできません。
でも、先ずは身近な自分の周りの社会環境からなら、
見直せることはあるんじゃないか、と思います。

例えば・・・
当社も推進メンバーとして活動している
【「作り手の想いを着る人に届ける」プロジェクト】。
ここで今、中期の方針として掲げているのは
【10着をつくる】
(10着の生産量でだれもがHAPPYになる仕組みをつくる)
というものです。

エンドユーザーの安心・安全と、期待値を越える歓びを
届けられる【10着をつくって届ける】こと。
そして10着を作り続けられる【持続可能なモデルづくり】という、
身直かな超難関を越えられるように、越えた向うの豊かな景色を
めざしてそのプロセスを愉しみつつ活動しています。
日本の「大量生産・大量販売、いいものをより安く」への反逆活動です(笑)

そして、「学びから生まれる高齢者の生きがいをつくる」がコンセプトの
【cocoloito(ココロイト・心糸人)】活動。
こちらは、任意団体としてやってきた約3年の活動で漸く一つの形が
見え始めたところで、今月、今までずっと活動の拠点としていた白鷺団地
がある堺市にて、NPO法人ココロイトとしての認定を頂けました。
又、今年は大阪NPOセンター主催のソーシャルビジネスコンペでも
準グランプリをいただく等、少しずつ周囲からも評価いただけるように
なってきました。
これも、社会にHAPPYをもたらす【持続可能なモデルづくり】が一番の課題。

実業でも、インドのオーガニックコットンをフェアトレードの仕組みを用いて
オリジナル製品を製作・輸入している企業さんのニット・カットソー製品の
企画をお任せ頂いて、インドの人達と切磋琢磨しあったり。

あ、いえ誤解されては困るのですが、
私たちは「サスティナビリティ」ありきで意識的に活動している訳ではないし、
偉そうに謳うつもりも全然ないのですが、
誰でも日々の暮らし、自分の仕事の中で感じる「このままで誰か任せにしてて
いいのだろうか・・・」
なんて思う事ってありますよね。
そんなことを、気付いちゃったのなら気付いた人が、
解決の方向性に少しでいいから
自分の行動に繋げてみる、1歩踏み出してみる。
共感してくれそうな仲間を作ってみる、語り合ってみる。。。

決して無理せずに。持続可能な範囲で。

【サスティナブル】って、そういう身近なことからでも始まることなんじゃないかなーと。。。

自分の周りの人達みなんなで一緒に健康に笑顔で未来に夢を描けるように。

自分一人だけじゃない健全な環境を想像して暮らせば、気付かぬうちに行動につながり、
同じ感性の仲間がまわりに集う。集う仲間が増える。
それがすなわち「将来の社会や環境などを損なわないような」=サスティナビリティなんじゃないかな・・・

つまり、誰でも出来る【自分の生き方を決めること】から始まる。
ーな~んて、思ったりする今日この頃です。

ー 2017年10月30日

お客様の「事前期待値を超える満足」を付加価値と呼ぶ

こんにちは♪ 
ニットの伸びるチカラで
「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」
をモットーに、一般の方からのオーダーメイド~
大手アパレル・OEMメーカーでは対応できないような
極小ロットの生産サポートを含めた、日本国内・海外生産
の企画など、単なるデザインだけではないニット企画で、
あなたにとってのジャストスペックをサポートする
ニットデザイン・企画専門分野のスペシャリスト
『インプルーヴ』のニット姫です

昨日の日曜日は2週続けて台風直撃の神戸です。
皆さんの回りは大丈夫でしたか?

さて、そんな台風一過の月曜日。
今日は12:30に遠方からの来客予定1件。

契約先のニット工場さんからSOSを受けて、
緊急で取組んだ18FW展示会用の企画打合せ。
只今無事にまとまりました~^^

先様は、今日を企画のキックオフのつもりでお越しに
なったのですが、先読みして具体的なテーマ設定と
その根拠・代表的なスタイリング、個々のアイテムに
までデザインを落として準備してご提案させてもらった
ところ、一発GO!を頂きました~(#^^#)

予想外?だったこちらの準備にホッとされたのか、
具体的なデザインまで決まって安堵のご様子。
笑顔で次の営業先に向かわれました(^。^)

現場の方の製作期間も、これで1週間くらいは稼げたかと(^_-)-☆
昨夜台風の最中休日&深夜残業して、踏み込んでまとめた
甲斐がありました。
ホッとしたところで、私も今からランチブレイクいただきまーす。

ー 2017年10月29日

生産性向上の5つのキーワードとはー

こんにちは♪ 
ニットの伸びるチカラで
「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」
をモットーに、一般の方からのオーダーメイドから
大手アパレル・OEMメーカーでは対応できないような
極小ロットの生産支援を含めた、日本国内・海外生産
の企画など、単なるデザインだけではないニット企画で、
あなたにとってのジャストスペックをサポートする
ニットデザイン・企画専門分野のスペシャリスト
『インプルーヴ』のニット姫です

先日、神戸・三ノ宮国際会館で開催されていた
【ITフォーラム】
というセミナーに参加してきました。

会場には多分100人を超えるオーディエンスが集まって
いましたが、見るからに女性はほんの少数・・・
製造業の方、営業職の人など多かったみたいですが、
見た目ですが、アパレル業界の人はいなさそうな・・・

たまたまお隣になった方は、最近ドローンを活用して
お客様の御宅の屋根に上らずにTVアンテナの状態診を
始められたという、IT取入れまくりの電気屋さんでしたw

さて、セミナーの内容はとっても興味深かったですよ☆
プレゼンテーターの何とも豪華なこと!! ↓

ITフォーラム2017

(株)DATAKIT社 主催

・・・といっても、正直なーんも知らず、実は最近使い
始めたEvernoteの活用について、興味が有ったので
参加したのですが^^;

4人のプレゼンテーターそれぞれがとても興味深い話を
余さずご披露くださったのですが、
今日は特に、自社の業界でも学ばないとなーと思ったことを
ご紹介したいと思います。

それは・・・生産性向上の5つのキーワードとして
挙げられていた、以下5つの項目です。
これは、2番目にプレゼンテーションされていた
(株)船井綜合研究所・シニア経営コンサルタントの
斉藤芳宜さんのお話のテーマでした。
 ↓

■ 生産性向上の5つのキーワード ■

 ⒈ 中抜き(=ムダを省く)
※中抜きとは、中間業者を極力減らし、シンプルにするー
 という意味。
 日本の商流、特にアパレルの商習慣とは真逆ですが、
 国内の動きとしてはCtoCビジネスとか既に起こりつつ
 ありますよね。

 ⒉ 自動化(=システム化)
※人の手によって裁断したり縫製したりしないといけない
 衣類の製造業では一番厄介なところ?
 そう言う意味では、ニット製造業のホールガーメントや
 自動成型機などは自動化ともいえるかもですね。
 実際、私が行っているインドのニット工場でもすごい
 速さで自動編機を導入していて、手横機製造が減っています。

 ⒊ コラボレーション(=協業)
※若手にはこの動き顕著ですが、旧態依然の企業・古参社員
 さんでは、色んなものが邪魔してなかなか柔軟になれない??

 ⒋ 透明性(=見える化・共有)
※これもアパレルではまだまだ高いハードル。。。
 例えは価格の透明性、妥当性。高価格帯も低価格帯も・・・
 
 ⒌ ITリテラシー(=核となるIT人材の育成)
※これが課題としては一番の必須かも?!
 新しい時代に柔軟に対応・順応・イノベーションできる
 人材の育成なくして未来なし?!

これ、全部自社に当てはまる課題です(;’∀’)

これと時を同じくして、とあるサービス業の社長から
こんな貴重な話を聴きました。

「製造業はサービス業から学べ。
サービス業は製造業から学べ。」
とー

この企業さんは、製造業の会社から工場にとって基本の
「5S」を学び、サービス業に落とし込むことで、みんなが
働きやすい会社になったそうです。
それを聞いてググってみて、こんなのを見つけました。

■ 仕事の5S ■

整理:要るものと要らない者を分けて、要らない者を捨てる
 ➡ 付加価値を生まない仕事は廃棄

整頓:要るものを使いやすいように奥、明示する
 ➡ 必要な時に必要な仕事が完了する(ジャストインタイム)

清掃:常に掃除し、綺麗にする
 ➡ ムリ・ムラ・ムダの見える化と排除、問題解決力向上

清潔:3Sを維持し、気持ちの良い職場を維持
 ➡ 改善された業務を標準化・共有化(管理の提議)

躾:守るべきことが、当たり前にできているように習慣づける
 ➡ 自主・自律型の人づくり PDCAを回せる人づくり

ね、何かこれって先の5つのキーワードと被ることいっぱい
だと思いませんか^^
掃除が大の苦手な私にはとても耳が痛いですが・・・
でも、ここにもアパレル企画の自社にも響くセンテンスが
いっぱいです!

異業種の人と関わるのはこういう学びが得られるところが
いいなーと思います☆

他のプレゼンターさんからもいっぱい興味深いお話が
あったのですが、長くなるので今日はこれくらいで。
気が向いたらご紹介します~^^

ー 2017年10月11日

SDS-ONEを使いこなす自主練 Vol.2

こんにちは♪
ニットの伸びるチカラで「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」をモットーに、
一般の方からのオーダーメイド~大手アパレル・OEMメーカーでは対応できない極小ロットの
生産アドバイスを含めた、日本国内・海外生産の企画など、単なるデザインだけではないニット企画で、
あなたにとってのジャストスペックをサポートするニットデザイン・企画専門分野のスペシャリスト
『インプルーヴ』のニット姫です

本日のお題は、前回 『SDS-ONE自主練1【バーチャルで編地を編む】』 に続く第二弾♪です(笑)

前回は、シンプルなリリヤーンでしたが、今回は意匠性が高い太番手の糸です。
糸名は「フェルトヤーン」となっていて、カラーノットの糸とくっつけてウールをフェルト化
させて結合させた・・・そんな感じの糸です。

アップはこんな感じ。

この糸は、数年前のジャパン・ヤーン・フェアでサンプルにピックアップした糸。
ずっと気になって保管はしてたんですが、なかなかこの子を活かせる案件に出逢えず・・・
実際に編んでみたいと思いながらも、この量では編機に掛けてもらうのも難しいし・・・
工場さんにお願いするにも、企画背景なしにはお願いし辛いし・・・
私自身が、編んだ表情を確認したくてもなかなか叶いませんでした・・・

でも、当社にSDS-ONEちゃんが入ってきたことで、それが叶いました~\(~o~)/

しかも、瞬時に3Gと1Gを比較して編めるんですよ♬ ⤴
最初3Gでシミュレーションしたら、ちょっと目が詰まり過ぎて糸の味わいが半減してる気がして
1Gで編み直してみました。
上の写真は、それを並べたもので、左の細い編地の方が3Gで、右の幅広の方が1Gです。
分りますか?

同じ条件で編んで(あくまでシミュレーションですが^^;)いるので、目数(針数)が同じなので
当然ゲージが粗い方が幅広に編み上がります。
これは、そこまで厳正に再現されているのですよ~☆

やっぱり、この糸カワイイ♪
これでガーター編みとかも可愛くなりそう~。
 ↑ 今回は時間切れだったんで次回挑戦してみます。

・・・そして、皆さん、お気付きになりましか?
はい。ちゃんと編出し組織がついていて、編み方も2×1リブになっているんです。
2×2リブではなく、2×1リブです^^ ←解る人には解るこの違いwww

これも、シミュレーションの時に編成組織を指定して編成図を設計することができるからのなせる業です。
もちろん、天竺袋編みも1×1リブ編みもできますよ。
このデータは、もし実際に自動編機で編んでもらうとしたときの編成DATAのベースになります。
今回はとても意匠性が高い糸だったので、糸の個性を引き立たせるための簡単な組織にしましたが、
例えば頭の中で考える組織もこのSDS-ONEで【編成組織を描くスキル】さえあれば、
バーチャルでの確認が可能になります。

ここでいう【編成組織を描くスキル】とは・・・
ニット・タック・ミスというニットの3原則組織を、前ベッドでやるのか後ろベッドでやるのか、
其々決められた色番号に変換して塗分けした図を描くこと事です。
この辺まで理解する人が激減しているところに、当社が「絶滅危惧種」と呼ばれ(笑)、
ニット商品の企画に困った方が駆け込み寺の様にお問合せ下さるところだと思うのですが、
私たちも後陣にバトンタッチしたいと思っているので、真剣に学びたい方があれば個人セミナーや
インターンシップ受入れなど、臨機応変に考えますのでご連絡くださいませね^^

さて、SDS-ONE自主練の話に戻りますが、
この子の、ちょっと残念なところを発見してしまいました、、、(´・ω・`)

それは、これ。↓

そう。
いきなりリブに編みが始まってしまってるんですよね^^;
編出しの最初の最初、掛け目が再現されてなーーーーい。

つまりは、例えば「振り編出し」か「ゴム編出し」か、などの比較ができないんですよね(:_;)
これだと、まるでツルツルと編地がほどけそうな、編み途中の様な表現です。
でも実際は、自動編機に掛けても、百歩譲って手編みでも、それは絶対にあり得ません。

・・・惜しいな~SDS-ONE。。。

島精機さん。まだまだ進化の可能性アリやね^^;

ー 2017年9月20日

SDS-ONE自主練1【バーチャルで編地を編む】

こんにちは♪ 
ニットの伸びるチカラで「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」
をモットーに、一般の方からのオーダーメイド~大手アパレル・OEMメーカーでは
対応できない極小ロットのニット商品の生産アドバイスを含めた日本製、海外生産の企画など、
ニット商品企画・単なるデザインだけではない、あなたにとってのジャストスペック・サポートを提供する、ニットのデザイン・企画という専門分野のスペシャリスト・
『インプルーヴ』 のニット姫です

丁度ひと月前に行ってきた島精機製作所さんのCG研修。。。
全然復習できない内に早1カ月、、、

今日はクライアントさんの企画を整理するに辺り丁度いいので
糸が手元にあるだけの企画について、ループシミュレーションで編地作成にトライ☆彡

いやはや… 忘れていることだらけで自己嫌悪(´;ω;`)
島精機さんのインストにつまらない事が分らず2回も電話アドバイスしてもらい、
何とか完成w

以下、備忘録まで手順をBLOGに記録w

1 編みたい糸をスキャニングする
(同じエリアで白バック・黒バックの2種類の画像撮る)

2 「糸入力」する
黒バックと白バックの画像を選択してOKする

3 「糸一覧」に糸を登録する

4 空白のセルを選択 ➡ 「糸登録」 をクリック

画面の糸画像に表示された白黒点線のみ、上下させて糸の飾り糸の範囲を確定させる
糸名、番手情報などを入れる
糸形状の種類を選択する
➡ 「修了」クリック-「OK」選択したら糸登録完了。

1 「ニットデザイン(基本)画面をクリック➡組織柄作成画面を選択ー

2 柄設定 「新規作成」クリック➡「成型なし柄」選択
風合いでゲージを設定 「OK」

3 「柄選択」で希望の組織を選択。デフォルトに無ければ「描画」ボタンをクリックして

組織を描く ➡ 「終了」

4 ループシミュレーションに進む
「ループ変換」クリック ➡ ゲージ選択ー「OK」
シミュレーションしたい糸を選ぶ 糸設定画面の 右下「R」が二重臼のボタン
※押せば2種類の糸を選び、引き揃え科二重臼か選択できる

5 実行クリック ➡ シミュレーション開始~約2分で完了。

6 出来上がったシミュレーション編地がこちら。

これで、糸さえあれば編機が無くても、編む技術を持ち合わせていない人でも
自由に編地のシミュレーションができます♪

改めて…

私の手元にあるのは、この2種類の糸。しかも、こんなちょびっとだけ。。。

それが、今回投資したシミュレーションの専用機でバーチャルにトライしたら・・・

⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

⤴二種類の糸を二重臼したリブ編みの画像が完成!
これなら、クライアントさんにもご理解いただけそう(^。^)

このレベルの画像であればニットの事に詳しくない方でも
組織をイメージしていただけそうでしょ~☆彡

ー 2017年7月29日

【働く】ってどういうこと?

こんにちは♪
ニットの伸びるチカラで「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」をモットーに、
一般の方からのオーダーメイドから、大手アパレル・OEMメーカーでは
対応してもらえないような極小ロットのニット商品の生産アドバイスを含めた
日本製、海外生産のニット商品企画・デザインまでのフルスペックサポートもOK。
とにかくニットに特化したデザイン・企画という専門分野のスペシャリスト・
『インプルーヴ』 のニット姫です

突然ですが質問です。
皆さんにとって〝働く〟とは、どういうことですか?

私の場合の〝働く〟=仕事・役割とは、作り手と着る人の
相互の心の声を翻訳することだと思っているんですが、
そもそも〝働く〟を一言でいうなら・・・どう表せばいいんだろう?

一言で表せず言葉が、バシッとはまらずもやもやしていた私に、
-昨日何気なく観ていた「メンタルヘルスと経済学」をテーマにした
TV番組の中で、大槻ケンジさんが、納得の答えをくれました。

『働くことは、自分と社会・世界がつながっている証。
それが心地良ければ人は健康でいられるのでは』-at大槻ケンジさん

人は、誰しも誰かとつながっていることを実感するために働いている。
確かに、どんな仕事も実はバラバラの働きではなく、
大きな意味で共働作業をしていると言えますね。

そんな共働の気持ちは、買って下さるお客様に喜んで頂けて
初めて「心のご褒美」となり、健やかな気持ちで日々暮らしていける。

その「心のご褒美」が、なかなかフィードバックされないのが
もどかしい・・・
(本当にお客様に喜んで頂けているのかな?)実感できない不安。
逆に、お客様も不安・・・
(その商品が、自分にとってどんなステキを齎してくれるのか?)
納得できないと不安・・・

そういう不安を感じることなく、作り手から買う人まで
相手の存在を実感しあえる環境。
まるで【サラサラの血流がぐるぐる体の中を健やかにめぐる】かの様な。

そんな循環系が当り前の世の中になったら、、、
何かステキだと思いませんか(#^^#)
そしたら、メンタルヘルスで悩む人の数もうんと減って
沢山の人が自然と楽しく働けるようになるんだろうなー。

大きなことはできませんが、自分の身の回りの小さなことからでも、
そうういう気持ちで日々改善(Improve)を心掛けたいです^^

ー 2017年1月23日

「ちちんぷいぷい」に当社が参画しているcocoloitoが登場!

告知が遅くなってしまいましたが、先週末にcocoloitoに入ったTV取材の「ちちんぷいぷい」。
放映が本日1/23の15:50頃からだそうです~☆
1本の糸からのものづくりを通して、高齢者の皆さんと若者たちとがいきいきと交流している様子を
ご覧頂けると思います。
この高齢者の方々の笑顔に、ひとつの未来を描く「つながりからうまれる生きがいの創出・cocoloito(こころいと・心糸人)

日本が絶対に避けられないこれからの高齢化社会に向け、新たなソーシャルビジネスの形の模索に
向けて、当社もプロボノ活動として参画している「cocoloito」。
具体的にどんな活動なのかをご理解頂ける絶好の機会?!
可能な方是非ご覧くださーい♪

ー 2017年1月10日

中学1年生への「職業講和」初体験

こんにちは♪
ニットの伸びるチカラで「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」がスローガンの 『インプルーヴ』 です。

昨年の12月はイベント目白押しで何かと慌ただしかったのですが、中でもちょっとプレッシャーがかかるお役を
仰せつかっておりまして・・・
それが、中学1年生への「職業講話」のスピーカーというお役目です。
今日は、その初体験に付いて記録を残したいと思います。

昨年の夏が終わろうとする頃、とあるご縁を介して大阪市の梅田にある大淀中学校というところから依頼を賜り。。。
「何でデザイナーになったのか、とか中学生に話をしてあげえくれへんかなー」「いいよー」位のノリで最初軽く請けたのですが、
日が近づき色々詳細をお聞きすると、大体20人前後の学生を前に教室で話をするらしく、他の
スピーカーさんの顔ぶれをお聞きすると「○売新聞社」さん「○島屋百貨店」さん、超老舗和菓子本舗の創家の方などなど… いやいや、結構本格的やーん(~_~;)
(そんなところになんで私がラインナップに、、、)と言っても、今更お断りはできず、、

改めて中途半端なことはできないなーと、中学生に理解できるように「伝える」ことに真剣に取り組みました。 資料作成に半徹夜で休日まるまる2日間^^;

その職業講話を聴いてくれた生徒さんたちからの感想文を、年末に学校が送って来てくだいまして。
それが、みんな用紙にぎっしりと感想をしたためてくれていて、とても嬉しくなりました。
こんなプレゼントが返ってくるとは思ってませんでしたし。

PPTに色々工夫した甲斐あってか、学生たちが賢いのか、感想文には思いの外自分が伝えたかったコトが
響いていたようで一先ずほっと胸を撫で下ろした次第です。

ohyodo jr high scl

感想文の中には「高校選びの時、職業などの専門的な高校へ行かず、一般的な普通校への進学を
決められた先生の理由がとてもよくわかり、参考になりました。 私もダンサーという夢を持っているので、
専門的なことばかりをもとめず、まず基本を一から見直してみようかなと思いました。」
などという声や、ほかにもバレリーナを目指したい人、「ファッションデザイナーという仕事がやりたい!と
憧れを抱いたことがあった…」人、「…マンガ家になりたいという夢があるのですが、今までは絵を描く
練習や物語を考えたりしていたけど、それだけではだめなんだということがわかりました…」
というコメントなど、夢を秘めて話を聴きに来てくれてたんだなーと思うと、改めて自分の子供時代を思い出しました^^

そして、同じく学校の先生から頂いた授業中の写真がこちら^^;↓
私は子育ての経験がありませんので、最近の中学生ってどんなんかな~と思っていましたが、
案外私たちの頃と変わってませんでした♪
スピーカーの職業がファッションデザイナーだったので、大半は女の子でしたが、中に2名男の子も参加してくれていました。
彼等には、私の専門学校も約30人のクラスメートの中に2人だけ男の子がいた話もしてあげました^^

さて、折角がんばって作ったので、以下は持ち時間90分の講話のPPTを備忘録までご紹介^^;
私の中学時代の秘蔵写真までクラウド初公開ですよwww


学校から事前に与えられていた課題は、「現在の中学生に伝えたいこと」として
① 中学校時代の様子

②高校に進学した動機・目的

③現在の職業を選んだ動機・目的

④現在の職業についてー

⑤現在の中学生に望むこと

この5つのテーマが必須でしたので、そのまんまそのテーマに沿ってお話しました。

先ずは軽くプロフィールから^^

この間お正月に実家に帰省した時にたまたま私の子供時代の話になり発覚したのですが、
どうやら家が東京から大阪に引越してきたのは私が3歳になる直前だったことが分り・・・
私、ずっと勘違い|д゚) 図らずも経歴詐称してました(苦笑) 
~なるほど、東京育ちの空気はほんの欠片ほどもないはずですわ^^;

① 中学校時代の様子

中学時代、成績は中の中~下? 勉強は正直キライでした^^;
特にひどいのは数学・社会・英語・理科etc・・・
得意だったのは国語・美術・体育・・・

そして、何より部活に明け暮れる3年間でした。
部活は器械体操部で、3年間学年リーダーで3年目は主将でした。
器械体操は、チームスポーツと違って自分自身の恐怖や不安と向きあって打ち勝った結果の個人得点の
合計点がチームの得点となるスポーツで、今思うと専門職社会の仕組みに似ています。
それを踏まえて、他人と自分を比較せず、自分自身のベストパフォーマンスを追求し続けたら、
自然と周りが認めてくれるようになるよーってことを話していたら、あの頃の自分に語り掛けている様な
不思議な気持ちになりました。

↑ ーそして、何とはなくですが子供たちにも言いたかったことは伝わったのかな^^
こんな感想を寄せてくれた生徒がいました

次に…
②高校に進学した動機・目的

これは、自分が希望するファッション系の専門学校へ進学するには高校卒業の資格が必要だった事、ファッションを学ぶ前に一般基礎は何事においても必要と考え、普通科の高校を選択した事、などを話ました。

③現在の職業を選んだ動機・目的
ここでは、私がファッションデザイナーという職業を最初に目指した小学生時代の作文を紹介しました。
誤字脱字満載の作文は、敢えてそのまま活字に起こしました^^;
「絵を書く」➡「絵を描く」やろーが! って、当時のアホな自分にツッコミながら~。・。・。

そして、そうはいうものの、目指すのが【ファッションデザイナー】に収まるまでに色んな職業に
憧れたことを、当時を思い出しながら話しました。


④現在の職業についてー

社会人になって・・・
あの頃、ひとつ年上の先輩から10歳以上も年上の先輩方までが一緒になって働く大所帯で学んだことは、
今の私の仕事上の全ての基礎になっています。
入社研修一つをとっても貴重な学びの機会を頂いた、と採用して頂いた創業社長に対して
今でも心からの感謝の気持ちでおります。

そして、私の職業を具体的に理解してもらうために、業界地図的なものをつくって説明しました。
正直、ここからのスライドが一番時間掛かりました~(>_<)

ここで私が工夫したのは、子供たちに一番身近と思われるお店=普段洋服を買いに行く場所で接する、お店で働いている人から話を進めたことです。

ーというのも、その昔社会の歴史を学ぶ際に、縄文時代から離されてもちっとも興味がわかなかったけど、
近代=おじいちゃん世代の子供の年代から話を遡ってくれたら、もう少し歴史も好きになっていたと思う経験を踏まえてw


販売する店員さん以外にお店のディスプレイをする専門職があること、お店に並べる商品を探して
買い付けてくるバイヤー、その商品管理をする仕入管理など・・・と話を始め、買付に行く場所が
アパレルメーカーと言われるところ、そこにも沢山の職種があって、其のメーカーから依頼を受けて商品をつくる
工場が国内外にあり、海外生産には商社さんと言われる業者が介在し、貿易実務などを代行する職業などもあり・・・と言った流れで。


そして、ファッション業界の其々の職業についてー
具体的にどんなことをするのかーなど。

次に、その中でも「ファッションデザイナー」って、どんな事をする仕事なのか。
関与する領域について、子供たちが飽きないように、なるべく写真や絵を多用してまとめました。


仕事の各工程の具体的な説明ー

などなどを踏まえ、「デザイナー」という肩書でも実際に絵を描く仕事は全体の3割程度だよーと話すと
とても驚いてました。
予想通り、思いつくままにスラスラと絵ばっか描いている職業だと思っていたようで~^^;

ーでも、これって、案外中学生だけの話ではなく、業界同士の中にでもそんな風に思っている人も少なくないんじゃないか、、、って思う時があります。
故に、「ねぇ、ちょっとササッとデザイン画描いてくれへんかなー サービスで♪」
なんて仰る方にちょくちょく出遭います。
もちろん、丁重にお断りしますがw(人の職業をなめんじゃねー!と心の中で叫びながら)

なんだかんだと書きましたが、この資料をまとめながら私が最後に子供たちに伝えたかったのは、
「人のため(人に褒められるため・評価されるため)ではなく、自分自身の為に努力していれば、
例え望む未来に辿り着けなくてもその過程に必ず未来は拓けている」

というメッセージです。

大人になって思うのですが、誰かと比較することで自分に優劣をつける癖は、私は止めた方がいいと思っています。
中学高校時代、器械体操や新体操の競技の部活で学んだことは、自分自身を克服しないと未来は拓かないということで、
大人になって周りを見渡すと、社会の中で誰かに褒められることや評価されることに優先順位を置く人ほど
自分を見失う人が多い様に感じます。
それって、癖のようななものじゃないか、と。。。
なので、子供時代から違う癖をつけたら大人になった時、心が強くいられるひとになってくれたらいいなーと。。

そう、「人生に無駄はひとつもない」と、私は本気で思っています。
これは私が50年間で体感で学んだことであり、もしできるなら中学時代の当時の悩める自分にタイムスリップして伝えてあげたい一番の言葉。
それを彼等へのエールにー。。。

がんばれ!現代の中学生諸君!

「Drape(ドレープ)」当社オリジナルブランドのHPが出来ました!

こんにちは♪

ニットの伸びるチカラで「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」が合言葉の『インプルーヴ』です。

今日はみなさまにお知らせです~☆彡

昨年9月末日を以てお休みさせて頂いた「PoantKobe」での経験をを経て、新たなチャレンジ
Drape(ドレープ)というニットブランドを立ち上げました。

この「Drape」という名前には2つの想いを込めました。

ひとつは、女性なら大抵ご存知、ファッション用語でよく聞く 流れるようなひだ のこと。
美しい「ドレープ」は、ニット服といえどもとても大切なデザインの要素。

そして、もうひとつは、「ドレーピング」という、パターン職人のプロが成せる高度な技術。

思えば、私たちは、いつもこの2つの要素をとても大切にしながら17年間ニット商品の企画を行ってきました。

もちろん、Poant Kobeでも…

そんな2つの「ドレープ」という言葉を、今一度商品づくりの原点にしっかり掲げてみたい。

しかも、一見「ドレープ」や「ドレーピング」とは無縁そうに見えるニット商品の企画だからこそ。

これは、私たちが、常にオリジナルを生み出しているエビデンスでもあります。


そして、このHPには何とも簡単にSHOP機能も付きました!
つい先月末の阪神百貨店でお披露目販売して商品は何とか登録完了しましたので、
是非ひと目ご覧頂き、アドバイスやご意見などお聞かせ頂ければ幸甚でございます。

※もし、卸売ご希望の向きがございましたら、素材アレンジなどで対応可能ですのでお気軽にお問合せください。

【 Drape(ドレープ) 】

https://drape.fashionstore.jp/

ー 2017年1月5日

2017元旦の繊研新聞に記事掲載されました

みなさま。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。

今年のお正月は気温も暖かくて過ごしやすい三が日でしたね。
私もこの時期にしか帰らない実家で3日間一度も外出することなく
母と二人で飲むか食べるか寝るか…のぐうたらお正月でしたw

…そんな初日の元旦、とあるプロジェクト仲間から吉報が~♪
アパレル業界では有名な業界新聞の繊維研究新聞さんの元旦の紙面に
当社も関わらせてもらっているプロジェクトの事が掲載されたというご連絡です!

「作り手」の想いを「着る人」に届けるプロジェクト記事掲載2

11月の終わりごろに取材があったのですが、新聞は時事問題で内容も変わるので
「本当に載るのかな~。・。・」と半信半疑でしたが、こんな大きく写真入りで
扱っていただけるとは~(´艸`*)

「作り手」の想いを「着る人」に届けるプロジェクト掲載記事1

当社のブログをお読み下さっている方には、この記事の内容を是非お読み頂きたくて
こちらにも写真を転載させていただいたのですが、
この度取上げていただいた活動の名前は <【作り手】の想いを【着る人】に届ける>で、
活動の趣旨としては、昨今のアパレル業界の大きな課題となっている【着る人】=お客様
欲しいと思って下さる商品がお手元に届かない(=売れない)理由を皆でとことん考えた末、
中間事業企業・メーカーを介してではなく、「我々【作り手】が直に接しながら本当に心揺さぶる商品をお届けすることを
愚直に模索してみよう。そして、お客様の一番近くでその商品のことをお伝えするお店まで含めてが真の作り手
なんじゃないか」
という独自かつ革新的な定義を信念に集まる、まだまだ小さな小さな活動です。

今の私たちの業界ではまだ、お客様の利益(=価値)とは関係ない旧態依然の都合のせいも絡んだりして
商品の価値も価格も決められていることが常態化しています。
それが、お客様からみた「商品の魅力を欠く」大きな原因になっていると感じる私たちは、それを取り除いた
シンプルな商品化の仕組み作りへのチャレンジを始めたのです。

具体的には、ニット工場・デザイン&企画会社・服飾資材会社・コンサルティング会社・専門店の其々トップが集まり、
「仕入(発注)ロット」とか、「展示会受注ルール」とか、「納品時期」とか、「原価率」とか、一旦二の次にして、
先ずお客様はどんな時期にどんなものを求めているのかーという目線で徹底的に商品づくりを考えて作って届けてみようー
という活動です。
そして手に取って下さった方のお声を聴いて、商品を通して届けたかった想いをブラッシュアップさせたり、
お客様の心の声に耳を澄ましてお客様の潜在ニーズに仮説を立てて新たに商品をご提案してみるー
「本来はこうだったはずじゃないか?」にもう一度立ち返ってやってみようというプロジェクトです。

多分同じようなことを思っている人は多いと思うのですが、これを様々なリスクを其々が背負いながら
「まずやってみよう!」と行動した事が私たちの強味となっていると思うし、考えているだけの人達との大きな差だと。
それだけは思います(´艸`*)

まだまだスタートラインに立ったばかりのこの活動ですが、私たちは共感・応援して下さる方、又は一緒に
「作り手」の一員に加わって頂ける小売店様このプロジェクトのが扉をたたいてくださるのを期待しています☆彡
この小さな「輪」を少しづつでも大きくして、お客様からの「有難う」のお声を皆で共有できる環境を
つくりたいと願っています。
こんな私たちの活動について、少しでも関心を抱いて下さったら、個別メッセでも構いませんので
是非ご意見をお寄せください(*^-^*)

あなたのその小さな行動が、未来への大きな一歩に繋がっているかもしれませんよ♪

ーということで、インプルーヴは今年も既成概念に捉われず色んなことに柔軟にチャレンジしたいと思います。
もちろん自社のドメインである「着・飾る・愉しみ」と「つくる・歓び」をデザインすること限定ですが☆彡
今年もみなさまのご指導・ご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

代表取締役 鈴木弘美

ー 2016年11月15日

オフィスのネームプレートが出来ました♪

こんにちは♪
ニットの伸びるチカラで「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」が合言葉の 『インプルーヴ』 です。

去る9/中旬にオフィスを移転して早2ヵ月・・・

このKIITOにも漸く慣れてきて、居心地よくなってきた今日この頃。

ーとはいえ、引越しのドタバタなどなどで押し気味だった日常業務の辻褄合わせに
追われる中、ずっと気になっていた案件ー

それは、会社の看板。 【ネームプレート】です。

毎日通う中、どの会社も其々個性的なプレートを掲げていらっしゃって、
それを見て通るだけでも楽しいこのビル♪
うちも、早く「Improveはここですよーーー」って、
お越しくださる方に分りやすいアイコンを設置せねば~ と思っていました。。。

やっとデザインする時間をつくる事ができたので、
早速仕上げてプリントアウト♪

一先ずは、パネルにまでする時間がないので〃データをA字スタンドに拡大出力で貼付けて急場しのぎw

それでも、ちょっとは目立つようになったかな♪

みなさま。
明日からは、この看板とマネキンちゃんを目印にお越しくださいませ☆彡

ー 2016年10月22日

リンキング機が窓際にある風景-

「ニットの伸びるチカラで1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」が合言葉の 『インプルーヴ』 です。

さてさて。。
今日は土曜日ですが、ちょっと片付けたい仕事があって、午前中だけ出勤~。

ここ、KIITOに引越して漸く1カ月になりました。
「港町神戸」ーという窓からの風景に、なんかなじむ。この「リンキング機」^^

-

ここから、もっともっと「ニット」を知ってもらう発信をしたり、ワークショップもしたりして
【ニットアトリエ】らしいオフィスにしたいな~。。。

ーなんて、穏やかな朝、ぼんやり思いながら大きな窓を開いてみましたー。
この、観音開きで全開にできる窓も気に入っています☆
そして、今日も聞こえる。港に停泊している船からの大きな汽笛。

なんの根拠もないけど、今日もワクワクの予感。。。♪

ー 2016年10月16日

デザイン出しからドレーピング

こんにちはー。
「ニットの伸びるチカラで1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」を目指す 『インプルーヴ』 です。

先日は、アパレルデザイナーの【デザイン出し】という仕事について書きました。
そしたら、色々反応を頂いたので、案外興味を持って下さる方もあるようで~^^
今日はちょっと続編を。。。

ニットデザイナーとしての私のデザイン出しの作業は、先ず、
➀試編みの依頼 から始まります。
試編み(しあみ)=文字通り、初めて扱う糸を実際の編地(一定の面積状のもの)に
編んで貰います。
その際に、斜行などの糸の品質は勿論の事、その糸が持つハリコシや、逆にドレープ感など
その糸が編組織によってどんな特徴を発揮するのか、粗方のデザインイメージに沿って
工場さんに編地依頼書を作成して編んで頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

② それが届いたら、トルソーにあててみて、ピンワークでドレープやタックの出方を確認してみたり、

リブ部分と天竺部分の縮みの差寸の出方を確認したりしながら、

身頃や袖、衿のデザインなんかを細かくイメージングさせていきます。

いくら、イラストの段階で出来上がっていても、実際の編地で見てみないと。。。
(それでもサンプリングしてみたら、イメージ通りできない…時だってありますが(~_~;))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際の編地があると、編地の方向を変えるだけで光沢や編地の靡き感の変化などを確認する事ができるので、

それによって新たに閃くイメージも多々あります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、本来、袖口リブの物性確認に編んでもらった部分を

前中心に施してみたらどんなシルエットが生まれるだろうか…と

ピンワークでドレーピングしてみた写真です。
FCに縦長ラインをつくることは、人の目線を縦長に錯覚させる効果があるし、
着物風のスリーブラインは胸のふくよかさを悪目立ちさせない効果があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は「今のトレンドがどうこう…」 から、敢えて少し距離を置いて、思考を巡らせてみています。。。

具体的には「細く痩せてみせるにはどうしたらいいだろう…」 なんていう、女性なら誰でも考えるコト。

それを突き詰めたらどうなるか…

後は、

「後ろ姿で褒められるようなデザインにしたいな」 とか、

小柄な方でもカッコよくワイドパンツを着こなせるトップスにしたいなー」 とか、

「無造作で着てサマになるデザインって、あれば忙しい朝に便利よね・・・」 みたいな発想。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして「試編み」という、大切な工程を端折らないでデザインワークをすると、

ひとつの糸・一つのゲージ単体に留まらない発想も生まれます~。

これらは、全て、シルクピンという、いわゆる業界人用の「待ち針」で止め付けながら

形をつけています。

なので、ピンを外すと、全て平たい布地に戻ります~。

 

日常では、契約しているクライアント様のデザインワークをこの様に途中公開はできませんので、

今までこの様な具体的なワークのご紹介はできなかったのですが、

今回のこれらは、当社でこの冬にオリジナルとして生産してみようと思っている新商品のワークの工程なので、

だれにも叱られないのでフルオープンしてみました~(´艸`*)

普段、自社の仕事内容を説明する際に、「ニットデザイナー」や「ニットパタンナー」と言っても、

「実際どんな仕事かイメージ出来な~い」 と良く言われます^^; なので、

実はいつか機会があったら触れてみたいなーと思っていたのです~。

 

…さあ、次は、これらのドレーピングによるイメージワークを経て広げたデザインから、

実際にサンプリングするデザインを選定する工程に入ります。

そこに関しては、ニットパタンナーとしっかり吟味して、実現可能な形に落とし込んでいく

作業がとっても重要~☆

 

…というところで、つづきは又の公開の機会にをお楽しみに♪

 

ー 2016年9月6日

自社ブランド「ポアントコウベ」事業の休止についてーご挨拶ー

皆様へーご挨拶ー

「ニットの伸びるチカラで1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」を目指す 『インプルーヴ』 です。

本日は、ひとつご報告・ご挨拶させていただきたいことがあります。

ーといいますのも、当社が直接エンドユーザー様のお声を聞きながら育ててきました
「ポアントコウベ」事業についてですが、この度のオフィス移転を機に一度休止させて頂く
ことに致しました。

社内で検討に検討を重ねた結果、このバレエジャンルでニットに特化して続けるには、
継続的に新商品を開発し続けることが難しくなってきたことなどもあり、又、価格面で
どうしてもエンドユーザーの皆様の期待に応える価格帯でのご提供も叶えるのが困難な
ことから、【ニット×バレエウェア】の開発は、私たちが出来うるトライアルをし尽くせたー
と判断しました。

今までずっと支えて下さっていた皆様には、残念な気持ちにさせてしまって本当に申し訳ないの
ですが、どうかご理解いただければ幸いです。

それで、ポアントコウベを支えて下さったファンの皆様への御礼の気持ちも込めて、只今最初で
最後の記念すべき(?!)「セール」を開催中です。
HPが閉鎖になる9月末で何と!70%OFFでご提供しておりますので、宜しければ
ご覧ください。
ブランドオープンから約10年一度もセールをしてこなかった私達、これからもニット商品の企画・
商品のご提供をしていくことは変わりませんので、当社がつくるニットの良さ、品質の良さを
お気軽に体感してみて頂く機会にもなればと思っております^^

 【 ポアントコウベHP 】

因みにポアントコウベのFaceBookで只今ご紹介しているスカートは、ターンした時にキレイに広がり、
身体にまとわりつくこともない絶妙の軽さを実現させるところに拘りました。
編みながら裾始末をしているので、ロック始末やミシン縫製が入っていないのがその軽さの秘けつ!
因みに、このつくり方を取入れているバレエウェアはまだ見たことがありあません♪
シフォン生地のスカートなどよりとても上品で軽く柔らかですよ^^

商品の中にはこの写真のスカートだけじゃなく、ウォーキングやお部屋での寛ぎ着として便利な
パンツなども色々ありますので、バレエされてない方や、インプルーヴが「ポアントコウベ」
の生みの母だったとご存知なかった方も、この機会に良かったらHPを覗いてImproveが企画提案する
商品力に触れてみていただければ幸いです(#^^#)

(株)インプルーヴは、これからもニット×○○な実験やトライアルを行い続け、未来をImprove
しつづけますので、これからも変わらず応援のほど、宜しくお願いいたします!!

代表取締役 鈴木 弘美

ー 2016年8月19日

ファッションほど毎日の気持ちに影響するものはない

こんにちは。
「ニットの伸びるチカラで1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」を目指す 『インプルーヴ』 です。

今日は他愛無いお話ですが、夕べの飲み屋さんで隣り合わせた人との会話を。。

どんな話かというと、ファッションほど、毎日の気分を左右するものってないよね~!
ーというオチに至る熱い意見♪ 愉しい会話でした^^

その方はインテリア関係のお仕事をされている個人事業主の方。私たちと同じように技術職の方です。
なじみのお店が共通しているので何度かあったことがあり、私の職業のこともご存知で、
「確か、アパレル系の方でニットの人ですよね?」って^^;
『ニットの人』ーって呼ばれるん、なんかうれしいなーと思いつつ、「ニットってどんな仕事ですか?」
から始まり、「ニット」についてしばし説明~。

私「ニットとカットソーの違いって何かわかります?」
彼「ニットはモコモコして暖かいやつで、カットソーは袖なしで夏着るやつ」
私「いわゆる〈毛糸〉的な?  あれ、カットソーって、袖なしのこと?」
彼「あ、いや、ちょっとは袖があるやつも・・・あれ、カットソーって何や?!」
私「じゃあ、今着てはる服は何ていう?」
彼「??えっと~・・・」  なんて会話ですw 春鹿を飲みながら~。

ー私は個人的に一般の方が『ニット』という単語から連想するイメージについて聞けたのが
とても興味深かくて笑っていたら、「違いを教えてくださいよ~」と。

・・・今度は、この一般の方にこの違いを説明するのが難しい?!

私「カットソーっていうのは、カット&ソーイングの略語で、カット=裁断 して、ソーイング=縫うねん。
なので、そもそも、反物…例えば1mとか150mとかって一定の幅が数十メートルの長さにつくられた布状
になったものの上に、型紙を置いて、はさみで切って、ミシンで縫う。ちなみに、今着てはる服(布帛シャツ)
は、伸びないでしょ?それは、縦糸と横糸が90度に交差させながら反物状の布地をつくってるので伸びない
んだけど、カットソーの布地は、1本の糸が横に編まれながらつくられるから伸びるねん。」
彼「確かに、俺の服は伸びひん~ そういうことか!」
私「…んで、一般にニットっていうのは、見頃の裾や袖先がミシン縫製とかされてなくって、そこから編まれ
てるもののこと。例えばリブ編みとかって、はさみで切って縫い上げた形跡のない服、わかります?」
彼「おぉ~!あるある。メッチャわかります!!」
私「因みに、その中にもニット&ソーってのもあってね、編機が型紙通りに編みあげたパーツを特殊ミシンで
縫製するものと、編み始まりはあるんだけど、型紙が入る大きさの四角い面積を編み上げて、その編地の
裾と型紙の裾を合わせてそれ以外の周りははさみで切って縫製するものの違いがあるの。後者のことがニットソー
で、前者は横編み成型って言うの。なので、モコモコした毛糸以外でもこの手法で作れば「ニット」になって、
私らは、その糸を選ぶところからデザインのアイディアをめぐらすことができるところが面白いねん(*^_^*)」
彼「なるほど~!そしたら、カットソーとか、布地のものだとそこに専門家別にいてつくられたテキスタイル
から選んで服になるけど、ニットはそこから自由度があるってことなんですね! おもしろい~☆」

―なんて、呑み込みの早い人なんでしょ☆彡
流石インテリア関係の方だから、テキスタイルとか反物状のものとかイメージもすぐ浮かぶんでしょうね^^

そんな話から、
「俺は服ってすごいなーと思う。毎日、朝服着るときにその日の気分やテンションって変わるじゃないですか~。
その日の組み合わせがメッチャいい感じに決まったな~とか思えたら、朝からテンションめっちゃ上がるし!
それに、服は店とかに買いに行って〈試着〉という方法で実際に試してみることもできる。俺らの〈インテリア〉も
もちろんその人の生活とか気持ちに大きく左右するけど、服のように毎日変えることはできないし、実際に
試してみてもらってから買ってもらうことはできない。絵や図ではお伝えできても、試着はしてもらえへん。
だから、ファッションってええね~ おれファッションほんま好きですわ!」

違う職種の人が感じる「ファッションの値打ち」、教えてもらった感じです。

人々にとってのファッションとは、「自分の毎日の気分を表現するもの、気分を変えるもの」
シンプルにそういうことですよね。 改めて納得です(*´▽`*)

ー 2016年6月19日

売れる『自信』をつくりだすのも私たちの仕事

「ニットの伸びるチカラで1本の糸から未来をインプルーヴ!」が合言葉。 『インプルーヴ』 です。

「今日は暑いですね~。」
「ですね~、今日なんて特に「蒸す」って感じ?」
「何時からやってはるんっすか?」
「30分前からかな~」

ジムで一緒になった初対面のお客さんとの会話。
初めてあった方ですが、こうやって気軽に話しかけてくれると
親近感も湧きますよね^^
「お! 今日は腹筋鍛えてるんすか?一緒にサーキットやります?」と
言って下さるので
「へー、やってみようかな~」
ということでこの20歳代と思われる若者と腹筋サーキット30分……(苦)

…クタクタな気分で只今PCに向かっとりますw
若者について行くのは無謀でした~^^;

最近はFBなどSNSでクラウドコミュニケーションの量が増えましたが
日常のなんてことないこうしたリアルなコミュニケーション。
やっぱ好きだな~☆彡

そう…コミュニケーションと言えば、
昨日の勉強会でもキーワードになっていました。
今のAI到来時代には返って一番大切なことのように思います。
人工知能にこんな何気ないひと時まで奪われてなるものかw

話は変わりますが…
先日顧問先のアパレル様と話をさせて頂いたところ、
当社が企画一切を担当させてもらっている商品群が、
今シーズン(2016年春夏)売上昨年対比で160%を超える数字を
叩き出してます!
との嬉しいお話が聞けました♪♪

ヤッホ~!!!

この、洋服が売れない売れないといわれる時代、
大手のアパレルさんが軒並み苦戦されている時代に…
前年比160%超だなんて!! 嬉しーーーー♪

私たちもそのクライアント様も、
嬉しいのは「売れた」ということより
それだけ沢山の方から「欲しいと思って頂けた」っていう
ところなんですよね☆彡
そりゃ、売る為に仕入れたり作ったりしてるんですから
売れて当り前。売らなきゃいかん! ーかもしれません。
でも、今は、その「当り前」が通用しない時代ですからね。。。

私たちがクライアント様に提供している価値はこうした「見えない価値」です。
こちらのクライアント様の場合は小売店を出発点にしたアパレル様です。
強みはお店を持っていらっしゃること。
つまり、お客様が何を求めていらっしゃるのか、手に取る様にリアルに感じていらっしゃいます。
弱みはものづくりの専門ノウハウ。。。

特にニット製品のものづくりは、生地を切って縫う以前の、
生地に相当する「編地」をつくる所から始まります。
つまり、選ぶ糸の太さと作ってもらう工場の編機の編針の太さを揃える(番手と糸取本数を合せる)
ところから始まります。
このノウハウは、一石二鳥で手に出来るものではなく、
これまで企画してきた様々な経験から、
目の前のお客様にとってのベストスペックをデザインできないと、ニットの
商品企画はできない
のです。

私たちが提供しているのは、
もちろん「デザイン」と「編地度目つくりの指導と管理」や、
それを製品化するまでの「仕様設計書」だったり「パターン」だったり
「サンプル修正」…つまり、製品化するまでの企画・生産ノウハウなんですが、
そこにしっかりと意味を持たせて商品企画しているので、
その部分をきちんと販売スタッフさんにお伝えしたら
みんなが商品に自信をもってお客様にお伝えできるようになるようです。
今回は研修会参加後のアンケートからそのようなお言葉を頂きました。
一部、抜粋してご紹介させていただきますと、

「…メモが追い付かないほどたくさんの工夫がつめこまれていて、
セールストークにすごく活かしたい」
 ↓ じゃんじゃん活かしてくださったのかな~☆彡
メモが追いつかないほどたくさんの工夫が詰め込まれていて、セールストークにすごく活かしたい

「…リブや衿ぐり、切替の絶妙な位置など、目から鱗な話ばかりで、ファッションの勉強にも
なりました。お客様の反応が楽しみ」
 ↓ 細かな部分の話も漏らさず聞いてて下さったんですね♪ 嬉しいです。
リブや衿ぐり、切替えの絶妙な位置など、目からウロコな話ばかりでファッションの勉強にもなりました。お客様の反応が楽しみです!

「…今回の話を聞いて、製品についても自信を持ってお伝えすることができます」
今回の話を聞いて、製品についても自信を持ってお伝えすることができます
 ↑ この一言も嬉しかったです。
私たちは、ニット商品の企画を通してそのブランドの商品への『自信』までつくる
ことができたんだ~と!

それが数字にも表れてくれたら、エンドユーザーにまでその自信が伝わって
『欲しいと思ってくださった』という何よりの証明です。
販売スタッフさんにのも一層自信に繋がってくれていれば何よりです!

そして、何より嬉しかったのがこのひとこと。
「商品に対しての知識が増えると、より愛着が増す」と…  名言出た!
商品に対しての知識が増えると、より愛着増して、とてもいい機会になりました
↑この言葉を聞かせてもらって改めて思ったのは、作り手がもっともっと丁寧に伝えていかなきゃ
いけないってこと。

それが伝えられない商品は想いがこもってないということなんじゃないかな。
ここで言う想いとは、「お買上げ下さるエンドユーザーへの想い」です。
だから、私が常日頃気を付けているのは、お客様目線の姿勢です。

ニット工場さんからご依頼頂く企画の時も、「作り手目線、技術者目線」
ならないように気を付けています。。。が、

この度のクライアント様はたまたまアンケートを取っておられたので
この様にフィードバックを頂くことができたのですが、
伝えたいコトが伝わったか… いつもとっても心配です^^;
なにせ、せっかちで話を完結にまとめるのが下手な私は
大勢の人前で話するのはなるべく遠慮させて頂きたいタイプなので…

それでもやっぱり、伝えないと伝わらない ですもんね。♪
要はやっぱりコミュニケーション

色々考えに考えあぐね、
沢山の人の手を通して何カ月も掛けてようやっとお店に並べられる商品たちが、
お客様にキチンと評価(お買上)してもらって
着て喜んでもらってこそ、
関わった全ての人の喜びになるのだから!

ー 2016年6月15日

ニット製造業が抱える課題とImprove

こんにちは。
「ニットの伸びるチカラで1本の糸から未来をインプルーヴ!」
合言葉の『株式会社インプルーヴ』です。

当社はニット商品のデザインや企画をお手伝いする仕事をしていますが、
中でも最近は工場さんからのお問合せやご相談が増えてきました。
工場さんの企画をお手伝いする場合は、その工場さんの編機の機種や
ポテンシャル、何が強みか…などを踏まえつつ、お取引先アパレル様や
お売りになりたいと思っておられるお客様の層(販路)を考えた上で

➀ デザインを考え、編地組織を考え、
➁ 素材の提案をし、
➂ 色の提案をし、
➃ 決まったデザインに最適な度目風合いを決めて、
➄ 決まったデザインを効率良く且つデザインが活きるような編み方を
指示する仕様設計書をつくり、
➅ 工場の技術者さんと話込みをしながらサンプルに仕立て、
➆ そのサンプルから一般の消費者の目から見ても正規商品と見紛う
品質まで高め(修正作業)、
➇ お客様(販路先様)に見て頂く…
➈ そして、そのサンプルを切り口に販路先様のお声を頂きながら
真のニーズを掘り起こす
➉ お客様の先のエンドユーザーの声(ニーズ)に耳を傾け、ご提供する
商品でその要望に応える
=製造と販売=エンドユーザーの間に本当の意味での好循環が育まれる…

ものづくりのこんなプロセスの中で
そんな工場さんたちの願いを叶えるのが私たちが求める姿

なのですが、これがなかなか。。。
現実、そうそう簡単にはいきません(苦笑)

何故かと言いますと…

工場さんとしては、自社商品が必要だと思って当社にご相談頂くものの、
やっぱり目先に飛び込んできた仕事優先で自社の開発はついつい後回しに
なってしまうし、工場さん自身が販路がはっきり見えていないので迷いが
生じたり…
私達も先様の事情に触れるところまで強いことはなかなか言えず、せいぜい
お電話で納期を思い出してもらうことくらいしかできていないのが現状です。

そんな、当に私たちが普段ぶつかっている壁の事を繊維ジャーナリスト・
南允浩さんがhttp://minamimitsuhiro.info/archives/4642402.html
製造・加工業者の自主開発商品は「悪くはないがこのままでは売れない」ことが多い
というテーマでブログに書かれていました。

ーということは、私たちだけじゃなく、製造業とデザイン・企画会社が抱える
共通の大きな課題だってことなんですよね。
そして、小売店さんも多分同じ…
小売店さんと私たちデザイン・企画会社の関係が近くなっても同じ課題が
横たわっているような…

私たちが他の企画会社と大きく違うのは、この製造業と小売業の
どちらからにもニュートラルなポジションにいる
ということ。

当社にご相談にこられるニット工場さんの本当の課題は、
「自社で企画・製造する商品をどこで誰に買って頂けるか」
そして小売店さんが抱える課題は
「他社と差別化する価値ある商品やオリジナル商品をどこからどうやって調達したらいいか」

工場さんだけでは、小売店さんが言っているブログ文中の「悪くはないがこのままでは売れない」
意味がわからないー

小売店さんは工場さんにどうやって伝えたら自分達が欲しい商品が出来上がるのかが分らないー

この、お互いに求めあっている両社をどうやって片思いから両想いにするか…
それが今お問合せが増えている私たちへの本当のニーズ?。。。
あれ、これって、もしかして仲人さんやん?!(苦笑)

先にご紹介した南允浩さんのブログ記事はこんな風に結ばれていました。
「…このあたりの連携を密にして共通認識を確立できれば、「売れる」
自主企画商品はもっと作れるのではないかと思っている。が、これはかなり
理想論であることもわかっている。
そういう部分を改善できる製造・加工業者が1社でも2社でも増えてくれることを
願うしかない。」

この言葉のように共通認識を密にして、大企業にはできない理想論を現実論
に変えましょうよ!みなさんとで一緒に(^^)/

最後にお願い♪
この理想論を現実論に変えるチャレンジに加わりたいと思って
くれたニット工場さんや小売店さん
がおられたら、
いつでもこの指と~まれ☆彡ですので
ご連絡くださいませ(´艸`*)

そのためなら、仲人でもお節介な近所のおばちゃんにでもなりますよ~w

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