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ー 2013年10月16日

ひとりごと…

こんにちは。 『インプルーヴ』 です。

今日のはコーヒーブレイクに、ほんの徒然なる独り言です。。。

最近、行く先々で良く聞くのが【社内企画スタッフのスキル強化】…

特に、私が生業としているニットのデザイナーに於いては、

アパレルさん側も長らくOEMさんや商社さんからの持込み企画に依存しすぎて

一時期専門職を中心にリストラを断行した所が多いので、

中途採用してもその人それぞれの経験値=ブランド・スキルになってくる為に

価値重視への回帰が叫ばれ始める中、どちらも育成する先輩の欠如に困っていらっしゃいます。

ーかといって、ハイスペックの人は人件費をアップさせたくないから雇えない…

皆さん口を揃えて「キャリアがあって若い(=安い)子いないかな…」って。

…そもそもここ10数年どの企業も新卒を育てていないのですから、

市場に若手キャリアが育っているはずもなく…

先日来ファッション系専門学校の産官学事業のパネリストもさせて頂いていますが、

そちら教育側から聞こえてくるのは逆に「就職先がない」事…。

アパレル系では今、販売職しか用意ができない、と。

勿論、学校側にも改善すべき点が無いわけではないと思いますが、

企業側が口を揃えて言うのは【経験者が欲しい】

でも、何れにしても「経験者」になるためには、

誰かが(どこかの会社が)「未経験者」を「経験者」に

してあげないといけないんですよね…

これは業界全体の【育てる・育む】事への意識の問題だと思うのですが

何だか難しいなーー

……この双方が上手く収まる方法ってないんかなぁ…

うちが余裕があれば新卒の人達に色々教えてあげたいんだけど…

うちには教えるスキルはたんと有るんですけどね~ 他が…ね(/ω\)

世の中は上手くいかないものですね~(~o~)

ーなんて、ほんとにただの独り言でした(^-^;

ー 2013年9月14日

岡田織物×インプルーヴ@日本橋三越百貨店イベント販売会

こんにちは。 『インプルーヴ』 です

先日、こちらでご報告させて頂いた高野山口のフェイクファーメーカー
【岡田織物】様の製品イベント販売会@三越・伊勢丹イベント販売会の事が
昨日の繊研新聞で記事になっていたそうです~☆
岡田織物様からも記事添付と共にお知らせ頂いたので、こちらでもご紹介させて
頂きたいと思います~☆

岡田織物様 ➡http://okadatx.shop-pro.jp/

こちらは、高野山口で「エコ・ファー」として、フェイクファーの新しい世界観を
創っておられる会社で、その素材はヴィトンやプラダ等のナショナルブランドからも
高い評価と引き合いを受けけるほど。
そのオリジナリティとクオリティの高さは最高レベルの会社で、真にJapan・quality☆

私達もそんな素敵な素材を前に、ニットと絡めて商品開発するプロセスはとても
楽しいお仕事でした~♪
そんな出会いに感謝するとともに、これからそれらがマーケットからどのように
評価されるかも又楽しみです!

皆様、応援宜しくお願いいたします~(^o^)丿

ー 2013年8月21日

神戸・元町名物【水曜市】

こんにちは インプルーヴです。

今日は会社の近所の元町商店街の月一イベントの「水曜市」という
地場産地農産品の直売会の日だったので、
お昼休みに文房具店に行くついでにぐるっと一回りしてきました~☆

いつもの様に、県内外の近隣の農家さんがお米屋やお不揃いサイズの
お野菜を格安価格で販売されている、その中に…

こんなもの、発見☆

クワガタやカブトムシです~ww


子供の頃以来、ひっさしぶりに生クワガタ見ました~!

…もちろん、購入…は、遠慮してw

会社用にひまわりの花束をお買い上げしてきました^^

この夏休み期間中も、観光で乙仲通りに来られたバレエファンの方々が暑い中にも係らず
㈱インプルーヴのオフィスの一角にあるポアントコウベ
ショウルームを訪ねて下さっています。
そんなpoant kobeのショウルームは、今日から暫くの間
この大輪のひまわりが元気に皆様をお迎え致しま~す(^O^)/

ー 2013年8月9日

1996年当時のカシミヤ工場の見学記録

こんにちはー。 『インプルーヴ』 です。

今日は、先日アップした「カシミヤ」についての続きを書きたいと思います。

ーあれから、古い資料を探したら、昔自分がサラリーマンデザイナーだった若かりし頃
に出張に行った、内蒙古のカシミヤ一貫工場の出張報告書が出てきたので記録も兼ねて、
それをデータに取り込んでみましたので、こちらで記事にしておこうと思います。

その前に、以下、注意点…いえ、言い訳を3点ほど。。。(;^ω^)

➀ もう、紙芝居形式ですw お許し下さい!
➁ 工場の名前が写り込んだ写真が幾つかありますが、きっと今やこの工場も最先端に
なっている事と思います。この記録は1996年当時のものであり、先方が日本企業と初めて
輸出取引をした時のものですので今とは全く別物になっていることと思います。
ーなのであくまでも1996年当時の、とある中国の工場風景 の記録としてご覧下さい。
➂ 加えて、1996年当時のまだまだ駆け出しひよっこの報告書なので、説明の間違い
等も多々あろうかと思います。 そこは片目つぶって見てやって下さいませ。
(手書きのコメントも全部は消せず… お見苦しい点も含め、ご容赦下さい)

先ずは、1996年、初めて訪れたカシミヤの原産地・内蒙古自治区のオルドス地区の場所から。。。

 

≪中国:内蒙古 オルドス地区≫

移動方法としては関空から北京に移動。 取引先様は東京からだったので北京空港で合流。
そこから国内線乗換の待ち時間が6時間位あったので、時間潰しに北京市内を観光しようと

いう事になったのですが、生憎の豪雨だった為、初北京にも係らず人民広場も何もかもその前を

車で通っただけ…。 全く足跡を付けずに北京の地を通過~

あの時の一番の思い出は、その国内線の待ち時間での風景。。。
何せ、北京に行ったのも初めてで、中国の国内線空港に入ったのも初めて。
中国語も英語も全く分らない私は、ただ同行の商社さんに付いて行くだけの状態。
しかし、待てど暮らせど、私たちが乗る飛行機の搭乗アナウンスは掛らず…。
その内、その待合室で中国人はカップ麺やお弁当の様なものを彼方此方で食べ出し、
韓国人ツアーの一軍は、地べたに円陣を組んで、真ん中にキムチを広げて皆でお箸を
回して食べ始め、俄かに宴会状態…

待合室のゴミ箱には食べ残しが入ったままのお弁当などが山積みの積木状態で、今にも
倒れんがばかり… まるで「ジェンガ」です。
そして… 何よりそれらの混ざった臭いが半端なくて… ((+_+)) 当然ながら、空港に開閉

窓はありませんので、すんごい篭り様でした…

ーそうそう、結局8時間位遅れでやっと乗った国内線、 私の座席は窓側だたのですが、
その内壁にガムテープが貼ってあって… 一部プラスチックが割れてたか何かだったの
かもですが、これが何よりの恐怖でした~(;_;)
ガムテープ貼って補修している飛行機なんて、マンガみたいな話ですが事実です。
無事に帰れるのか、、、と心底心配しました。小さい飛行機でしたしねー。怖かったっ(笑)

何時間乗ったのかは忘れましたが、包頭(バオトウ)という所に降り立ち、そこから

迎えに来てくれていた四輪駆動車でオルドスまで確か約4時間。。。
現地に着いたのは明け方の4時。 途中何も食べていなかったので、着いたらホテルが
ラーメンの様なものを作って下さったのを覚えています。
あの空港では、誰も何も食す気にはなりませんでしたからお腹ぺこぺこでした~(´・ω・`)

 

 

ここから本題、デザイン依頼の打合せの合間に工場視察させてもらった時のレポート。

≪カシミヤの種類/大別≫ これが、cashmereの原毛の写真です。 当時頂いたパンフレットから抜粋しました。

7/30のブログに「カシミヤについて」の資料発見☆」というテーマで載せた記事にも紹介しましたが、
カシミヤは、刈り取られた際のカシミヤの色によって
・ホワイトカシミヤ
・ライトグレーカシミヤ
・ブラウンカシミヤ …… と大きくは3つに大別され、その中から又数段階に別けられてランク毎に価格付け

されます。
勿論、言うまでもなくホワイトカシミヤが一番高級です。

 

≪原毛倉庫≫ 毎年、5月中ごろに刈り取られた原毛を買い取り、ここで保管されます。

この段階から地域別LOT管理するそうです。

≪選毛工程≫入荷時のPP袋には、刈った時のままの土埃や葉っぱゴミ、などか混ざったままの状態。

それを全部手作業でゴミや剛毛と産毛とに仕分けしていきます。 この段階で大体半分の

量になるそうです。 因みに、婦人セーター一枚でカシミヤ2匹分程度の量が必要だそうです。

日本の工場なら≪篩加工≫に当たるのがこの工程? 当時の中国は全て人海戦術です。

 

≪洗毛工場≫先ほど選毛作業で仕分けられた産毛だけがここに運ばれ、獣毛油脂や汚れを洗い落とします。

カシミヤ山羊もフケが出たりしますので、そういうのもここで一旦綺麗にします。

≪整毛工程≫洗った産毛を脱水・乾燥し、又選別をして最終的にランク分けされて整毛原料として次の工程を待ちます

 

≪染色工程≫ 基本的にはカシミヤは綿の状態で染めます。又、最低5-6種類の染綿(バラ毛)を丁寧に混ぜて

1色の色を表現します。だから、カシミヤは独特の深味ある色合いになるのですねー

因みに、デリケートなカシミヤを染める時は、極力損傷を与えない様にするために、染色温度

も低温で管理されます。そうすると、カシミヤの風合いを損なわずに染める事ができるそうです。

 

≪カード工程≫ ここから、染色後の原毛がシート状になって、糸の原型へと変わっていきます。。。

この工程でも又、色もより均一化し深みも増していきます。

 

≪合糸工程≫段々、糸らしくなってきます。この工程の技術力如何で斑のない番手の糸ができあがるんですね。

≪撚糸工程≫ 言うまでもありませんが、糸の基本は単糸。それを2本引き揃えて撚りを掛けて双糸にします。

カシミヤの紡毛は大抵が双糸で販売されていますね。2/28.2/26.2/24…が一般的でしょうか。

でも元は単糸なので、色違いを2本撚糸して杢糸表現もできますし、オリジナルで「ミッコ(3子)・

ヨッコ(4子)」と言ったオリジナルの杢糸色を作り出す事もできます。

ここからは、紡績工場ではなく、 ≪ニット工場≫ です。

当時、既に日本製の自動機も設備導入されていましたが、殆ど稼働はしていませんでした。

まだまだ、人海戦術による手横機が主流の時代です。

 

≪インターシャ機の編立ライン≫

やっぱり、どこの工場も編立ては女性が多いです。

昔、広州の方の工場を視察した際にそこの社長が「こういう繊細な作業はやっぱり女性に向いている」そうで、

「男性だとすぐにサボるし、仕事が雑だし…」と言ってました。 それでも、結構な力作業なので、最近は

女工さんを集めるのも至難の業だと…。 この当時はまだまだ稼げる職業だった様ですけどね。

≪縮絨室≫

成型編みで形にしたものを「洗い」➡「脱水」➡「柔軟加工」➡「脱水」➡「乾燥」 の工程でカシミヤ製品の風合い

を決めます

洗剤や柔軟剤等の溶剤類も、整理整頓されていたのでとても安定感がありますね。

こういう所の管理が荒いと、サンプルで幾ら風合いを決めても本生産まで統一できるかどうか不安になります。

後、担当者がタバコばっかり吸っていたり、座り込んでボーっとしてたり、逆におしゃべりばかりしていたり…だと、

脱水時間や洗剤に漬ける時間の管理に不安を感じずには居られません…(;^ω^)

 

≪検品・袋詰工程≫

 

≪梳毛びき工場≫ 当時、イタリーの有名なカシミヤ企業のメンズスーツ生地等も製造していました。

≪布帛の縫製工場≫ 梳毛糸の工場のすぐ横に縫製工場もありました。

≪ストール・マフラーの製織工場≫ フリンジの部分を1枚ずつ手作業で鋏で切り分けています。

≪仕上げ・検品≫

≪オルドス市内唯一のホテル≫

この建物がオルドス市の中心地にあり、当時はこのビルの低層階がオフィスになっており、
海外からのお客さん向けの各種レストランやバー、カラオケルーム等、全ての娯楽施設も
このビルに集約されていました。

≪市街地の風景≫

出張最終日に少し時間ができたので、近隣へ視察に連れて行って頂いた時の車内から
撮った写真です。街に住む人は皆カシミヤ絡みで生計を立てている人達ばかりで、
ここには他に産業はありませんでした。(あくまでも当時、ですよ~(;´・ω・))

この時は、確か街から1.5時間位の所にある「チンギスハーンの墓地」に連れて行って
もらったと記憶しています。

≪市街地の外の風景≫

その途中に見た車窓からの風景は、本当に何もなく。。。
こうしてカシミヤ山羊を放牧している人や、蜂蜜を採るのにハチを放し飼いしてテントで
移動生活をしている人たちを見る程度です。

当時、真に「大地の子」が放映されていた頃。主人公が囚人として送られた労働改造所の
場所の設定が「包頭」で、主人公も山羊や羊を放牧する羊飼いをさせられていたので
その風景と重なり、まさに≪大陸≫を実感した事を今も記憶しています。

そして、何よりも感動したのは夜の星の量です! 今までに見た中で一番の夜景です。
頭ではできないと分っているのに、それでも摑もうと手を空に広げて伸ばしてします…
それくらい近くて、降り注ぐ程の量の星の数なのです。
これはどうにも写せなかったのでとっても心残りですー

数年前に、TV番組で一戸建ての建売住宅が並ぶ、まるでヨーロッパの新興住宅地の様な
風景になっているのを見た事があります。
今も、あんな星空が見られるなら、いつか今度は旅行で訪れてみたいです☆

ー 2013年8月7日

Facebookアカウントの乗っ取りが横行中!傾向と対策は?

こんにちはー。『インプルーヴ』 です。

最近、日本国内でも加入者急増のFaceBook。
SNSの中でも今一番アツイかもしれませんね。
私も初めて2年くらいになると思いますが、最初は仕事関係者が主だったのが、
最近は日に日に中学時代や高校時代の旧友からのアクセスが増えてきていて楽しいです。
それだけ、一般の人にもどんどん普及してきているってことですよね。
きっと携帯➡スマートフォンへの移行が増えている事も後押しになっているんでしょう。

…ただ、利用者が増えると悪意の普及も増えるのが世の常で、FaceBookも例外ではない様です。
最近、FB内でよく話題を目にする「なりすましによるアカウント乗っ取り」の話。。。

当社が購入しているセキュリティソフト会社からのメルマガに、その対処方法が紹介されていたので、今日はそれをご紹介したいと思います。

巧妙な手口で「なりすまし」!Facebookアカウントの乗っ取りが横行中!傾向と対策は?

手口としては、自分の親しい友達と同じ名前なのにアルファベットとかに変えた名前で
友達申請が来るので、「あれ、再登録しなおしたのかな??」等と勘違いして安易に申請を
OKしてしまうーというもの。
そのOKが3人以上になると名前を語られた人のアカウントがそっくりその泥棒の物になって
しまって当の本人が使えなくなってしまう…らしいです。

友達のアドレスをごっそり持っていかれるだけじゃなく、クレジットNoなどの登録をしている
人はそれも盗られちゃうので要注意だそうですよ。

このセキュリティソフト会社からのメルマガを読んでみて、「なるほど~」と思ったのと共に、
自分の対処方法もまだ甘かったんだなーという事に気付きました。

皆さんの中でも私の様にさほどFBに詳しくない方も居ると思うので、心当たりの方は
是非読んでみて欲しいのですが、私が全然知らなかったのは、セキュリティ設定で
「信頼出来る友達を設定」として3人~5人の友達を設定しておくこと。
事前にそれをしておくと、もしもの時の救出の手助けをしてもらえるのだそうです。

これって、案外してない方もいるのでは??

皆さんもここで紹介されている基本情報の内容の確認とセキュリティ設定の確認を是非やって
みて下さいね☆
そして、FBを楽しく安全に使いましょう~!(^^)

こちらがセキュリティ会社さんの記事投稿URLです↓

http://blog.eset-smart-security.jp/2013/08/eset-magazine-130801.html

ー 2013年7月30日

「カシミヤについて」の資料発見☆

こんばんはー。 『インプルーヴ』 です。

先日から資料棚がパンパンになってきて、編地資料や参考文献が
収まらなくなってきたので、手隙の時を見つけては順に取捨選別を
しているのですが、
そんな中で懐かしい資料が出てきたので、記録も兼ねてここに少し
書いておこうと思います。。。

それは、
「cashmere - カシミヤ」

「魅力の天然繊維 獣毛について」

という小冊子。

どちらも社会人1年生位の時に紡績工場の見学に行かせて頂いた時に
頂いた小冊子です。

先ず、本日の記録は
【cashmereの歴史】からー

「カシミヤ」は、その昔インドの北境カシミールの首都・スリナガールで
同地に生育する山羊の毛を製品化し、シルクロードを通じてローマへ運ばれ
時の貴人に愛好された頃から「カシミヤ」の名が起こったー
との事です。
「ローマのシーザがカシミヤ製スカーフを重宝していた事、最初の手織スカーフが
カシミールの首都・スリナガールから運ばれた事、さらに15世紀・ムガール
帝国の
バーブル皇帝時代に既にインドにはカシミヤ産業が存在し、約6万人が作業に
従事していた…」のだそうです。

そのカシミヤ製品の存在が広く知られたのは、そのずーっと後の事らしく、
「…ヨーロッパ商人がナポレオン3世の妻ウジェータ皇后によりこの高価な織物の
存在に気付かされたのが19世紀になってからー」とあります。

ここにも「すべての道はローマから…」を思わせるエピソードがあるのですね~^^

カシミヤの産地については、その名の通り元々インド北部のカシミール州
(Kashmere)に因んで命名された山羊から作られているからだそうですが、
…「現在の主産地は中国を始め、外モンゴル・イランです。他にアフガニスタン
も知られています…」とありますが、この冊子は文頭に書いた通り、
私が業界デビュー当時のもの=約30年程度前の記述という事になりますので、
その辺は現在の知見とは少し違うかもしれませんがご了承を…。

例えば現在なら天山やウルムチより内蒙古(内モンゴル)のオルドス地方等
の方が、生産地として有名かもしれませんね。
製品としてもオルドスカシミヤの名前は有名です。

次に【カシミヤの集荷と格付】については、
「…カシミヤ山羊は全身剛毛(刺し毛・ヘア)に覆われていて、その下に柔らかい
≪産毛≫が生えていて、この毛を採取します。
採取=採毛する方法は、通常熊手状の金具で産毛を梳き取ります。
採毛の時期はカシミヤ山羊の産毛が脱毛する直前の5月頃行われ、その時期が遅くなると、
品質・量共に低下します。
採毛された原毛は、一旦篩にかけられた後、検験局の手によって産毛の含有量
(=ACWC/Actual・Clean・Wool・Cmntent)が検定され、その含有量によっ
て品質表示されます」とあります。

カシミヤの原毛と言えば、
 ・ホワイトカシミヤ
 ・ライトグレーカシミヤ
 ・ブラウンカシミヤ ……
と、採毛時のナチュラルカラーによって価格ランクが違い、勿論ホワイトカシミヤ
が一番高く、その其々のカテゴリーの中でも1級・2級…と等級分けされていき、その等級に
より価格も随分違ってきますので、この価格差が先ずは製品の価格に連動します。

当然の事ですが、

価格=希少性

…ってことですよね。

だから、リーズナブルなカシミヤは希少性の低いカシミヤ=太めで茶色い原毛を
染色している場合が多い…という事になるのかもしれませんね。

ーと言うところで今日はここまで~。

今書きながら、昔出張で行った内蒙古での事も色々思い出しました~。

文章だけつらつら長いと書いてても飽きてしまうので、次回はその時に撮った
工場の写真がどこかにあったと思うのでその写真などもひっぱりだしてきて
続きを書いてみたいと思います☆

では! See You~ 

ー 2013年5月1日

【YAK ヤク】とは…?

こんにちは。 インプルーヴ です。

さて、ここ日本ではゴールデンウィークの中日の平日…という事で、オフィスの周りの
観光地ど真ん中のここ神戸・元町では、心なしか空気もゆる~い感じが致します。。。
そんな空気に引き摺られることなくお仕事せねば~っ( `ー´)ノ
…という事で、本日メインのお仕事は、明日出荷予定になっているクライアントさんの
ニット1stサンプル修正の最終チェックです。

実務はもうほぼ終えているので、後は約20数型分の書類諸々に漏れがないか目を通して
いる所なのですが…
あるニットコートの現在の設定上代が16万円弱になっているのに改めてビックリ☆

こちらのブランドは、ITALY素材の2/26cashmere100%紡毛を使って5Gでマキシ丈コート
約25万円弱でも製品化しちゃうキップのいいところなので、初めて見る金額ではないのですが、
それでも書類を2度見しちゃいました^^; 庶民なもので~www

…真面目な話をすれば、確かにデザイン的にリンキング箇所も多いし手間の掛かる仕様の
箇所もあるし…なので工賃もさることながら、このデザインには「YAK」という動物の毛を
30%混紡のウール100%が原材料に使われています。

しかもロング丈コート。
ロングコート=目付もなかなかのもの…^^; ⇒糸値も半端ないんですね~~o~)

…と、ここで出てきた【ヤク】という動物について、ちょっと触れてみたいと思います。

恥ずかしながら私自身「チベットに生息してる…」程度の認識しか持っていなかったのを、
ここで書きながら改めて気づいたので、ちょっとググってみたところ…

牛科

なんですね~( ;∀;)
…でも、「モーとは鳴かない。低いうなり声で鳴く」とあります。
 しかも、雄限定とは~☆

ヤク -Wikipediaによりますと…

「野生個体は食用の乱獲などにより生息数は激減している[4]。中華人民共和国では法的
に保護の対象とされている[4] (中国国家一級重点保護野生動物参照) 。
1964年における生息数は3,000-8,000頭と推定されている[4]。
…中略…
ほとんどのヤクが家畜として、荷役用、毛皮用、乳用、食肉用に使われている。
中華人民共和国ではチベット自治区のほか、青海省、四川省、雲南省でも多数飼育されている。

食肉用としても重要で、脂肪が少なく、赤身が多く、味も良いため、中国では比較的
高値で取引されている。 糞は乾かして燃料として用いられる。
体毛は衣類などの編み物に利用される。」

…等のように紹介されていました。
捨てる所が無い位人間の役に立っているところも牛と被ります。。。

後、ヤクの毛には“ヤクのダウン”と呼ばれる柔らかい毛の部分があるそうで、
1頭から僅か100gしか取れないらしく、又、その平均3〜4cmの長さのヤクの毛から
わずか18〜20ミクロンしか取れないーという大変大変ラグジュアリーな繊維を持ち、
主にチベット高原に生息する。また、標高が高ければ高いほど上質のヤクの繊維が取れる…
ーと言うような情報を紹介していたHPもありました。

そういえば、この写真のキャプションにある天山山脈というと、cashmereの産地としても
有名な高地です。
ある程度の寒さに生息しているからこそ、皮膚に近い産毛が細く柔らかく暖かくなるんでしょうね。

確かに、今回のサンプルも、糸を見た時は粗野な印象を受けますが、編地になって触ると
その風合いはまるでcashmereの様なラグジュアリー・タッチなので、着心地も抜群です。
ーなので、手に取って貰えれば、この【ヤク】の希少性はきっと感じてもらえると思います。

… 希少性ーといえば …
最近のアパレルさんでは、

 ● 糸値=極力安く!
 ● 縫製工賃=なるべく安く!! 
 ● 縫製工場=極力値切って!!! 
 ● 製造発注=なるべくギリギリまで引き付けて~!!!!
 ● 納品納期=なるべく短く~!!!!

…等が合言葉の様になっていると感じる事が多いのですが、
このクライアントさんのところのモノ創りの姿勢は違います♪

こちらのブランドは、本当にいつも私たちに良い素材を扱う機会を下さいます♪
又、スタッフ皆さんが「今よりもっと価値ある商品だと感じてもらうためには
どうすれば良いのか…」という、クレド(信条)を心の中にちゃんと持っています。
そういう面ではこの世智辛い昨今では大変貴重なブランドさんです。
私達も一緒にモノ創りしていて心地よいですし、共に成長できお手伝いし甲斐もあります☆

誤解無き様に蛇足まで…ですが、単に【価値=高級】ではなくて、そこそこの価格に抑えた
商品も販売します。単なる「値段のお高いブランド」ではないので…

例えば2万円位の商品(2万円が高いか安いかは置いといて…)を作る際にも、必ず
 【その定価より価値があるとお客様に感じて頂ける商品になっているのか?!】
-という目線で製品化へのプロセスを踏みます。
私達も逆に常にそれをスタッフさん達と問いあい、1点1点をそういう商品に導ける様に
アドバイスさせて頂いています。

モノを創る上ではどちらが上でも下でもありません。
常に意見はイーブンで語りあい向上し合える関係が、仕事の上で一番大切だと思います^^

…ここまで書いたら、
「どんな商品なの?!」か………
お見せしてご紹介したい所なのですが…
そこは契約上の【守秘義務】というのがありまして。。

スミマセ-ンッ<(_ _)><(_ _)><(_ _)>

あと半年後、市場の店頭に並んだ暁にはクライアントさんからOKが頂けたらご紹介させて
頂きたいと思いますっ(/ω\)

ー 2013年4月12日

社会と女性の関係性…

こんにちは。 インプルーヴです。

早速ですが、今朝の繊維研究新聞にこの様なコラムが掲載されていました。
内容は日本女性の社会進出についてで、要約すると、まだまだ女性が経営幹部や重責を持つ立場に登用
されることは非常に少ない日本の企業風土の中、一部アパレル企業の中に女性を起用する動きが出てきた…
との内容ですが、どうやらこれは日本に限った事ではなく、世界共通の風潮の様ですー。

2013/4/12 繊研新聞社 視点記事

ーというのも、先日観た【TED conference 】のプレゼンテーションでこの様な発表をしていた人が居たからです。

《 シェリル・サンドバーグ:何故女性のリーダーは少ないのか 》
http://www.ted.com/talks/sheryl_sandberg_why_we_have_too_few_women_leaders.html

この方は、Googleを今の地位に押し上げた立役者と言われていて、今はFacebookのCOOという
肩書きを持つ女性です。

  フェイスブックCOO(最高執行責任者)
  シェリル・サンドバーグ ● 経歴 ●

  1969年生まれ、米ハーバード大卒。
  グーグルに入社した2001年以降、広告事業戦略で手腕を発揮。
  2008年、フェイスブックCOOに就任。2012年6月、同社初の女性取締役に。

シェリルさんが言うには、女性の社会的活躍が少ないのはルールのせいとかではなく、
そもそもの文化や教育に問題があるのではないか…と。

世界中にある民間企業全体でも女性幹部の数は僅か15%程度だそうで、この数字は
2002年以降変化がないのだそうです。

そこで、シェリルさんは世界の女性にこの様なメッセージを送っていました。

1 交渉すること
2 パートナーと平等であること
3 最後までその場に居続けること

 1 交渉すること
「女性は自身の価値を低く評価してしまう傾向にあり、自分を高く売る交渉をしようとしない」から
出世する人が少ないーと。。。
「男性は、出世は自分が勝ち得たものだ、と考えるのに対して、女性は、外的要因に理由を求める
傾向にあると分析されている」と… 幸運だったから、とか、○○さんのお陰…とか。

「…きちんと交渉のテーブルについてください。交渉を行わずに役員室に入れる人などいないのだから。
そして、自身の成功を確信していない人や自身の成功の要因を理解していない人が出世するはずはない。
だから自分を信じて自分の出世を望んでほしい」…と。。。
日本人である自分など、到底苦手で耳の痛い言葉に感じましたが、これって、日本人だけではなく、
万国共通の、男女の性別に伴う、子供のころからの刷り込みというか、教育にあるんですね。。
シェリルさんは、同時にこうも言ってます。
「出世を望む女性は男性から嫌われる、出世と好感度は男性においてはプラスの相関を生むが
女性においては負の相関を生むとデータが示している」…と。
だから「ー同時に、男性には必要のない犠牲を女性は覚悟が必要だと学ばなければならない」

ー現代は、社会全体が、女子より男子が成功する事を望んでいるー  と。。

2、3についてまで説明すると長くなるので続きに興味のある方はこちらからご覧頂きたいのですが、
2は家事・子育ての男女共有について、
3は、結婚・出産・子育て…といった岐路に立つ前にそれを見越して今あるチャンスにブレーキを
踏むのはやめるように警告しています。

日本語字幕付きです^^
《 シェリル・サンドバーグ:何故女性のリーダーは少ないのか 》
http://www.ted.com/talks/sheryl_sandberg_why_we_have_too_few_women_leaders.html

シェリルさんは、最後にこう結んでいます。
「世界の半分の国が、企業の50%が、女性が運営する世界になれば、今よりきっと
もっと良い世界になる」

そして、5歳の息子と2歳の娘に対するメッセージとして、
「残念ながら、私が生きている間に世界のリーダー全体の50%が女性になることは有得ないけど」
と前置きし、
「息子には職場や家庭で十分に貢献できる自由を手に入れてほしいし、娘には、勝るだけではなく、
自分の業績により、人から好かれる自由を持てる様になって欲しいー」と。。。
これには、社会全体の教育や文化の変革が必要なんだ…って事なのでしょうね。

私が企業に勤めた頃も、やはり結婚や出産による離職率は非常に高くて、企業風土としても
「女性は家庭を守る事が一番重要な役割」という考えだったので、出産したら退職するのが暗黙のルール
になっていました。
又、在職社員の家庭を守っている専業主婦限定で「奥様ボーナス」を支給するという制度までありました。
女性がとても多いファッションアパレル企業ですら…です。

ですから、当時自分が6人程の部下を持った時には「彼女たちが結婚や出産・子育てと働くことを
両立できる部署にしよう」と密かなミッションを自分に架して職場環境の整備を心掛けていました。
自分で起業した今はもっとその意識を高く持っています。

ファッション業界のデザイナーやパタンナーを目指してこの業界に入った時点で、皆具体的に自分がやりたい
仕事を選択して日々腕を磨くのに、何故か女性は人生の過程でどちらかを選択しなくてはならない…
その事に密かに反発心を持っていましたが、実はそれこそが刷り込みだ…という事なのでしょうね。

…このシェリルさんの様にはなかなか難しいですが、自分もせめて人生のアクセルは踏み続けられるような
気持ちを常に忘れずにいたいな…と思ったのでした。。。

ー 2013年4月3日

インターシャとジャカード

こんにちは。インプルーヴです。

先週末辺りからここ神戸も桜が綺麗に咲き、どこも春満開ですね~♪
FaceBook等にも、全国からの桜写真がアップされていて、それを見るだけで
十分なお花見ができますwww

FaceBookーと言えば…
このSNSの登場で、今までのMixi等を使っていた時よりも格段にWEBが生活の
真ん中に鎮座するようになって、WEB媒体として様々なものにアクセスし情報を
得ることがいつの間にか当たり前になっていることにびっくりしたりしますが、
それはプライベートだけじゃなくて事業においても同じで、当社もHPやブログに
力を入れるべくそれらに向き合う時間を少しずつでも増やしているのですが、
そうしていると本当に不思議なもので、WEBがなかった時代には全く考えられな
かったジャンルからの引き合いや相談のお話を頂く事があり、本当に面白い
世界だなーと思います。

私の様に転職経験が乏しく、ニットという専門ジャンルのカテゴリーに、好んで
ひたすら在籍している者には本来有得ない出遭いも巡りあいますし、
又、専門分野に特化しているだけに逆に一般の方からしたらどんな事が「ハテナ」
なのかを教えてもらえる場面もあり…

ー今日は、そんな中で最近聞かれた質問をひとつ。。。

それは、
「自分が描いた絵を繊細な薄いセーターにするにはどうしたらいいですか?」
です。

アパレル関係の人でなければ、もしそうでもニットスキルをお持ちじゃなけれ
ば先ずは「できる」か「できない」か?から分らないのかも知れませんね。
でも、今回訪ねてこられたのはアパレルとは全くの別ジャンルの方。。。
どうやら、どこに話を持ち掛ければ良いのかも分らなくてWEBで検索されたら
うちのHPに遭遇したとの事でした。

答えは「できます」です^^

方法は、今日のテーマの「インターシャ」か「ジャカード」かの
どちらかのテクニックを利用します。
インターシャとジャカードの大きな違いは、出来上がりの編地の厚みです。

「ジャカード」は、布帛の織物の手法にも昔からありますので言葉としては
馴染み深いかもしれませんね。
ニットでも、基本的には同じで何色かの糸を切替ながら編み込で柄を出す
方法です。

これはシンプルな市松模様を表現したジャカード柄。
1コースの中に3色の糸を入れて編みこむので、糸3本分の厚みになります。
1コース内の糸の総合番手が太くなるので、編機のゲージも比例して荒く
なっていきます。

裏はこんな感じです。
表に出ていない、残りの2本が裏側で編みこまれているので、それらが
混ざった様な見え方になります。

因みに、2色ならこんなリバーシブルなテキスタイルに編む事もできます。
※表側

これなら、裏面を生かしたデザインを考案することもできます。
今年流行の布帛のリバーみたいに。
※裏側

この様な幾何的な表現だけじゃなく、有機的な柄も勿論表現可能です。
この組織は、「スレッド」という編み方も盛り込んであるので、表面が
フラットだけじゃなく、少し凹みも作り、裏側に回っている糸を表に
覗かせることでもう1色増やした形の表現をしています。
この編地では3色しか使っていませんが、4色に見せています。

最初に図案を描く際には、これら表現に使うテクニックを想定して描き分けます。

裏側はこんな感じ。

同じ図案でも、編組織で柄の出方はこの様に変化します。
下の3枚の写真は、図案は全く同じです。

使用している糸の種類も色も全く同じですが、印象は変わりますよね。

さて、次はインターシャです。
これは、軽く20年以上昔のセーターですが、例としては一番分り易いので
資料として保管してあるのを引っ張り出してきました。

今となってはとても珍しい程にふんだんにインターシャのテクニックを
駆使したデザインで、インターシャの上に手刺繍を重ねて陰影を表現して
います。

【インターシャ】は、色が切り替わる毎に糸を裏で繋ぎ合わせる手法なので
ジャカードと違って厚みが出なくて、1コース内に使える色数も格段に
増えます。

拡大してみます。

裏を見てもらえると、ジャカードとの違いは一目瞭然です。

色が切替わる毎に繋ぎ目があるのがご理解頂けると思います。

因みに、これは風景写真からフィレンツェの「ドゥオモ」をモチーフに
絵を描き、それをゲージに合わせた図案に加工しなおし、加えて刺繍
の図案も私が起こして製品化された当時の製品です。
この頃は丁度クリッツアのリアルな柄表現の一点物っぽいニットが流行っ
ていた頃でこの時は【フィレンツェ】が企画テーマでした。

他にも【スイス】がテーマの時にはこんなな風景画セーターも作りました。

これは、糸の色だけではなく、糸自体も違うものを組合わせて編んで
あります。
例えば、パープルの橋の部分はナイロンモールを使い、橋桁の処には
モヘアを使いました。

これらは1コースの中でかなりの回数を任意に切替えるので、テクニックと
してもかなり高度ですし、商品もそれに応える価値感の高い出来栄えが
期待できます。  …勿論、その分コストもお高くなりますが…(^-^;

又、一か所ずつ手作業で切替えていく手横インターシャ機という編機を使う
ので、国産での生産は不可能です。当時も中国生産です。

1コース内の切替回数がもっと少なくて 単純な柄=アーガイル柄 等は、
クラッシックなインターシャ自動編機で編めるインターシャ柄の代表例で、
一般的にも認知度の高い柄ですが、この手のクラッシックな機械は、色の
切替が大抵1コース内で6回しか出来ません。
だからインターシャの柄の大きさは大体どこの商品でも似てくるのです。

…ですが、特殊な所ではこれも一応自動機です。 
そして18GGなので、かなり薄手のセーターを作る事ができます。

裏をよく見ると、部分的に糸を切らずに上に向かって繋がって編み上げられ
ているのが分ると思います。
糸が繋がっている所は、部分的にシングルジャカード編にする事で切替回数
を稼いでいます。

…とはいうものの、これもかなりの編時間と機械の調整を要するので安価での
製品化は難しいです。
又、国内でもこの機械を持っておられる工場も限られますので、そういう
意味でも希少性は高いと言えるかもしれません。
逆にここまでのスーパーファインゲージでの手作業のインターシャは大変
過ぎるので、自動機の方が現実的かもしれません。

柄の描き方次第でコストもかなり変わってくると思うので、工夫次第では
とても薄くてすっきりした、価値観の高いバリューな柄ニット商品を作る事
ができるかと思います。

…実は、ジャカードだけでも今日ご紹介したのは一般的にダブルジャカードと
言われるもののほんの一部。
もっと詳しく説明するなら、裏側の組織をゴム編にするか袋編にするかミラノ
編にするか…等で柄の出方も厚みも変わってきたりします。。。
本当にニットは奥が深いんですよ~♪

ーあまりマニアックになっても長くなるだけなので今日はこの辺にしておく事に
しますが、こんなマニアックな話題に興味のある方は又読みに来て下さいませ。
^^;

ー 2013年2月27日

2013 Fall Collection NY

こんにちは インプルーヴです。

世間では漸く冬のセールの終盤も終え、遅めの店頭でもすっかり春めいた
色が目立つ今日この頃の街中ですが、私達Fashion業界では次の秋冬物の企画進行の
ど真ん中。
明日も某クライアントさんと次の秋冬ニットのデザイン打合せに伺います。
業界最先端のINTERNATIONAL・BRANDの秋冬collectionも、NY→LONDONを終え、
MILANO-collectionに突入していまして…
全く以って、季節感が無く慌ただしい仕事です^^;

―そんな、毎日発表されるcollectionの中で、今回私が気に入ったデザインは…

Phillip Lim

Phillip Lim 13winter Collection

FUR-加工を施したニットプルオーバー

フィリップ・リムのニットプルオーバー♪

Phllip Lim 13winter collection

日本では数年前から復活している加工のテクニックであるファー加工が
今年は特に目立ちます☆

phillip Lim 13winter collection
このフワモコ感~☆
手にするだけでHAPPYになれそうだと思いませんか?^^

実際に、私達がお店で目にするのは半年以上先になりますが、個人的な
趣味として今から要チェックです(^。^)V

ー 2013年2月19日

【転びそうになった時にこそ…】

こんにちは インプルーヴです。

さて、当社では、既存のアパレル様からのデザイン業務委託事業以外にPoant Kobeという
名前のバレエ・ヨガのレッスン時に着るウォームアップ・ニットウェアの
ブランドを、自社で商品開発~販売まで一貫で手掛けています。

その自社ブランドの商品開発を考える上で一番重要なのは、実際に使ってみての実感…。
それを、自らが感じて商品開発できるように、と全員最低週一回の教室通いを
しています。
これに関しては、勤務時間内に通うのでもOKでレッスン料も社内で一部負担す
る事にしています。

最初、スタッフからの「実際に習ってみないと実感が湧きません」の一言から
始まった当社のルールww全員必須科目です。
勿論、一応、私も、、、大きな図体を晒しながら、週に1回は「アン・ドゥ・
トロワ」~。
きちんとレオタードに着替え、自社の製品【ベリーズライン】Aラインスカート着用して、着心地や動きやすさを確かめつつ、レッスンに暫し没頭

ーそんな、週に一度の時間の中にも、毎回沢山の発見があります。
例えば、先日のバレエレッスンでいつもご指導を頂いている伊藤史先生が仰っていた言葉の中で、
とても心に響いたフレーズがありました。

それは、ピルエット(片足で立つ連続回転の基礎)の練習の時の話ー

生徒、皆、大人から始めたメンバーばかりのクラスなので、全く素人相手の
クラスのレベルなので、ピルエット一つが中々満足に立てませ~ん
片足で立ってぐらついた時に、ついつい反射的に手を縮めてしまうんですよね~

そんな私達に、先生が、
「片足で立った時に重心が狂って転びそうになったら、人は無意識に身体をグッと縮めて
小さくまとまろうとするけれど、そうすると逆に重心が横に広がっちゃってバランスを
見失ってしまうもの。 バランスを保てる場所は、実は高い所に、たった一か所だけあって、
思い切って身体を≪ウンッ≫と、頭の天辺の上に向かって解放しないとそのポイントは
見つけられないのよね~

【 転びそうになった時こそ、
身体を縮めて小さくまとまろうとするのではなく、
逆に天に向かって縦に大きく身体を伸ばしなさいー 】 

ってことか、と。

なるほど。。

日本は長く不景気で、最近は特にすぐに規模縮小や事業縮小・人件費削減…と
いう無難な回避策に走りがちで、長い目で事業を育てるとか、腹を括って投資
するといった覚悟が乏しく感じられる昨今の経済の中に居て、ーこれって人生
にも社会にも通ずる気がして。

何だか 深いな~と、心に刻んだのでした。。。

ー 2013年2月15日

記憶に残るお仕事記録 その1

こんにちは インプルーヴです。

ふと、インプルーヴの歴史…というか、アーカイヴみたいな
ものも少しずつWEB上に残して行こうかな、と思い立ち。。。
職種の性質上、具体的な取引先名やその他詳細は明記できないのですが、
その辺りを非公開でしかももう既に一般市場に出回ったものに関して
当社の足跡として今後少しずつ記録していきたいと思います。

ーという訳で……
【Improve の 足跡1】=BRANDの再構築・商品開発ディレクション

これは一昨年暮に考案した、昨年秋冬用4か月分の代表スタイリングを
MAP状にまとめて取引先に提出したときのもの。

この時は、ニットに限らずフルアイテムのデザインまで請負っていたので、
ファブリックのデザインにも具体的な素材まで添付してご提案。

そして、ニットはテキスタイル(編地)開発・ファブリックはパターン
作成~トワルチェックの行程を経て約1・5カ月で、1st-SPL作成。
検討会を行います。

対象世代は40歳前後、アジアの中級富裕層向けでした。

ー 2012年9月22日

当社がブランドデビュ-に携わった12-13FWの商品カタログが到着しました☆

大変久方振りの投稿です…(._.)

忙しい。。というのが言い訳にならないのはよ~く分かってはおるのですが…。
最近、富に海外からのスパム投稿が頻発して入り。
きっと幽霊BLOGと認識されてしまっている様なので、心を入れ替えて投稿してみる次第です。

さてさて。
当社に半年程前に依頼があり、取組始めた中国にある日系アパレル企業の
新ブランド開発。
全くのゼロからのスタートで、STAFF集めから始まったブランディング。
クライアントさんと共に試行錯誤の日々でしたが、先日漸く第一回目の企画商品の
catalogが上がってきたという事で届けて頂きました☆

Lilaer プレ・デビュー カタログ表紙

8月の上海出張の際には、この撮影の現場にも急遽立合わせて頂く事になり、
モデルさんに扇風機で風を送ってファーのコートの毛先を靡かせたり…
見学のつもりが、気付いたら撮影クルー化してましたwww
ーなので、こうして形になったものを見せて頂くと、感動も一入です♪

Lilaer  2012-13 Fall-Winter catalog p1b

Lilaer  2012-13 Fall-Winter catalog p2

これら商品は中国販売ブランドなので日本で商品にお目に掛る事はできませんが、
丁度今週末辺りから上海久光・天津ロッテ等、中国内4カ所の某社直営店舗内で
コーナー展開される予定で、その他代理商店舗内でも一部お目見えする予定との事。
そこでプレ販売開始ーという感じでしょうか。

Lilaer  2012-13 Fall-Winter catalog p3

対中国…と言うと、今の日中緊張状態ではとてもリスク高いタイミングでの船出となって
しまったこのブランドですが、何とか中国で愛されるブランドに育って欲しいと思います。
私達も、その為に精一杯の努力を惜しまない覚悟です☆

Lilaer 12-13 Fall-Winter catalog p4

ー 2012年1月10日

2012年も宜しくお願い致します。

あけましておめでとうございます…って、ちょっと遅過ぎですね^^;
インプルーヴです。 今年も宜しくお願いします。

今年のブログ初めがこれになりますが、、、特に話題なく打ち始めています…^^;
何書こ~。。。

そう言えば、今日1月10日は「えべっさん」の本宮の日。
関西人だったら、この行事が終わるまではお正月が明けたという気分に
ならない人も多いかもしれません。
関西では商売人じゃなくても、
「商売繁盛~ 笹持って来~い」の掛け声に胸躍らせます♪

柳原戎さん

私も独立した翌年からこの柳原戎さんに毎年通っていますが、
ここは神戸港が近いからなのか、毎年冷凍マグロ等の大きな魚が
景気良く奉納されています。目に見える様に減ってきている感が…??

そう思って、一昨年位から何気に撮り始めた写真を比較してみると…


↑2010年1月11日残り福の日の柳原戎さんの本殿

↓2011年1月10日本宮の日の柳原戎さんの本殿
2011年 柳原戎さまの本殿

…あちゃちゃ、、、 お年始から景気の悪い話で失礼しました~(・・;)

さあ、今年はどうなんでしょうね~☆

因みに昨年のえべっさんで頂いたおみくじは「吉」。
「辛いことや苦しみの為に幾夜も眠られぬことがあるかも知れませんが、
心に神様を念じつつ短気を起こさないで辛抱強く月の満ちる時を待って
招福繁栄の神様の御恵みを授かりましょう」というメッセージでした。
…確かに。。。
昨年の1年間を振り返るに、本当に一喜一憂の連続で、やっともうすぐ
一つの結果が出るか…って時に相手先の諸事情で事が流れたり方針変更に
なったり…。
刈取直前のがっかりくんも何度かあり…
都度挫けそうにもなりましたが、これも何かの試練なんやろ~。越えるべき
山なのだ。。。 なーんて自分におまじないを掛けながら、何とか歩ききっ
た1年だった様に思います。

そして今年はインプルーヴにとってはどんな年になるのか…。
今年は独立12年目、干支で言うと、丁度一回りの最後の年となります。
私の所信表明としては、今年はインプルーヴにとっての『進化元年』に
したいと思っています。
私達が信じるニットファッションの世界観が、もっとどんな人の目を通
しても伝わる様な…
これまでの12年間があるからこそ新しくチャレンジできる事を見つけて、
来年の2週目の12年の始まりを迎える準備を今からしっかり骨組み作って
行きたいな~と。。。

…と言いながら、ぼんやり~な考えなんですけどね^^;
ただ、光の方向は見えている様な、確信なき自信だけは、何か湧いてきて
いるので、ひたすらそれを信じて前に進む1年にしたいな~と思っております☆

ホントにそうかどうか… 先ずは後ほどえべっさんの初おみくじで占ってきます♪

ー 2011年12月9日

小学6年生の覚悟(誤字脱字だらけの…(>_<)

こんばんは。 インプルーヴです。

前回のインプルーヴの2005年の10年プランを読み返した記事をアップしながら、
「自分への手紙」と言えば、確かもうひとつあった事を思い出し。。。

自宅の本棚をさぐって写メを撮ってきました^^
それは… 小学校の卒業アルバムに掲載されている自分の【作文】です。

当時、担任の小林先生から出されたテーマは
1:6年間の想い出
2:将来の夢  の二つ。
このどちらかに絞って書くように言われた時、私は迷わず2番目の
「将来の夢」を選んだ事を覚えています。
それを思い出し、読み返してみました…

すると…
そこに当時自分の将来について色々考えていた幼き自分の足跡がありました。
そして今、こうしてファッションデザイナーをしている事も
バレエのウォームアップウェアをオリジナルブランドとして展開している事も
全てここから始まっていた事が判明しました。。。☆

「将来の夢」 卒アルに掲載されている私の作文です^^;

ちょっと恥ずかしいですが、この作文の文面を書き起こしてみました。。。
↓↓↓

-----------------------------------

【 将来の夢 】               鈴木 弘美

私は将来のことを、小さい時から考えていました。
まず、幼稚園に入る時は、バレリーナになりたいと思っていましたが、
幼稚園に入るとスチュワーデスになりたくなりました。
でもその頃は飛行機事故が多かったのでこわくなってやめてしまいました。
その次はバスガイドです。 でも私は記憶力が悪いのでダメです。
その次は教師になりたくなりました。でも、私は勉強はあまりできない
のであきらめました。
次は室内インテリアを考えました。でも父は「室内インテリアは男子が多い
仕事だからむつかしいからやめておきなさい。その他ならなんでもやっていい
からやりなさい」と言われました。
私はヘアーデザイナーか、ファッションデザイナーになりたいと思います。
私は洋服などの絵を書くのがとっても大好きです。でも本当になれるかどうか
わかりません。ただ、夢は希望は最後まで捨てたくないと思います。
ファッションデザイナーになるには、ミシンかけも、上手じゃないといけません。
だから今から家庭科をきちんと学習して身につけておかなくてはいけません。
そして、将来、高等学校を出てから、服飾専門学校に入らなくてはいけないし、
また、フランスの首都、パリへも留学して、いろいろと、各国のファッションの
はやり、つまり流行を勉強しなければいけません。
また、それに自分の考えを加えてそれを、世界の流行にしなければなりません。
遠遠のゆめで終わるかもしれません。
でも最後までゆめを捨てずにいっしょうけんめいかなえられるように、がんばって
いきたい。また、そうしなければいけない。

-----------------------------------

まあ、こうして改めてテキストに起こしてみると、何と誤字脱字の多い事か…
そして句読点の位置が…どうもおかしい。。。
平仮名ばかりで全然漢字も使えていない、、、何ともお恥しい作文です。
こりゃあ、この時点で教師を諦めていて懸命ですー^^;

そして、この作文を書いた当時の私がこの中に納まっています。。。
                 ↓
三宅小学校6年卒業アルバムのクラス集合写真

…この白黒の写真が何とも時代を感じますね~。
(どれが私かは書かないでおきます。判った人がいたらコメントくださいませ^^)

因みに、この小学校は私が通っていた時に100年目を迎えた学校でしたが、
今は統合で廃校になってしまい、跡形も残っていません。
バックに写る鉄筋校舎も、私達が4年生の時にようやく出来たばかりの新校舎
だったのですが、もうないのですね~。
確か、2年生の時にはクラスでタイムカプセルを埋めたと思うのですが…
もうマンションの下敷きか何かになっているのかなー。。。

この作文にもある通り、どうやら当時から勉強はどうもイマイチの様ですが、
一度決めたら最後まであきらめない根性だけは当時から備わっていた様です。
それが証拠に、未だこの作文に記した自分の道を一生懸命毎日毎日一歩一歩
切り開いている、当に【将来の夢…の途中】です。

やっぱり、蛇年は執念深く諦めが悪いのですね~www

ー 2011年12月8日

2005年のImproveからの「手紙」は未来予想図

個人事業開業4年目に初めて書いたインプルーヴの10年PLAN。
改めて読み返すと、達成できている事、タイムスケジュールが遅れながらも
達成出来つつある事、全然手付かずの事…色々あって感慨深いものです。

今読み返すと、なんか13年前の自分からの手紙を受け取っているような
不思議な感覚です。。。当にアンジェラ・アキさんの「手紙」みたいな…

当時は、こうして数年先に読み返す自分の姿など全く想像せず。
ただ会社の「未来予想図」を作る様な感覚で描いた、当に【夢の絵】です。
そのずっと昔、小学生の頃に「ファッションデザイナーになりたい」と卒業文集に
綴った時の様にー。
私は昔から人生で苦境を感じると自分の「未来予想図」を描き、
将来-10年後・20年後の自分に想いを馳せて、「今はその為に必要な大切な時間。
人生に底なし沼は無い!」ーと信じて妄想する癖がありました。
この時に描いた計画書もその延長線上の様なものでした。。。

でも、その「未来予想図」は、いつも立ち位置の原点として自分を支えてくれる
と言う、不思議な魔力を持っているのです。

2005年に書いたインプルーヴ初の事業計画10年プラン

ー独立13年目に入り、何か色々な分岐点が訪れているかのような予感が
する今日この頃、今又この10年計画書を読み返してみるとその不思議な
魔力を改めて実感します。。。

今の自分の足元と、視界の先の目標とを見比べながら、
どうすればそこに辿りつけるか、何か忘れているものはないのか…
今一度深堀してみたいと思います。

ただひとつ言える事は、「本当に辿りつけるのか?」という疑問だけは絶対に
思い描かない、思い描くのは「辿りつく為の方法」だけだと言うコト~。

それが自分で自分に魔法を掛ける唯一の方法だと信じてますから。
そう、【きっとできる…と信じて】ー。

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